研究分担者 |
正司 和彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029283)
近藤 勲 岡山大学, 教育学部, 教授 (50033361)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
坂元 昂 メディア教育開発センター, 所長 (00016338)
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研究概要 |
本研究では、21世紀に向けて多様な条件を充足させうる教師教育のあり方、内容、さらに制度そのものについて体系的、統合的に調査・検討していくことを目的としている。そのプロセスの中で、必要とされる教師教育のためのカリキュラムの開発、教師を対象とする情報通信技術を利用した遠隔教育の実践による方法論的可能性の検討、相互作用的な教育支援システム(教育情報、指導情報の分散データベース・システムの構築等)、教師の自己学習支援システムなどの開発を行う。本年度は、平成9年度の研究成果を踏まえて、下記の項目に従って研究を進めた。 (1) 教師研修のための遠隔教育システムの構成として、学校をベースにした情報教育に関するカリキュラム構成と遠隔教育における教授モデルを提案した。また、このモデルのセルに対するガイドシナリオを作成し、統合的学習環境の一部を開発した。 (2) 遠隔教授モデルのコンテンツを作成した。具体的には、各システム開発サイト(電通大,新潟大,岡山大,兵教大,鳴教大,上教大)において,教科「情報」に関するWeb型CAIシステムを作成した。 (3) VODを利用した授業に関する映像検索機構を実現するために、映像ユニットのインデックス内容を検討した。また、映像ユニットを作成するために情報教育に関する授業のビデオを撮影し、映像のスライシングを行った。さらに、映像検索機構の設計・開発を行い、いくつかの実践を試みた。 (4) 遠隔講義環境及び遠隔グループ活動支援環境に関する実験をシステム開発サイトで行い、分散環境下での各メディアの利用可能性について検討した。 (5) 調査・アンケート活動として、アメリカの教師教育に関する制度を調査した。また、情報教育のための教員研修の内容・課程認定科目と実施方法に関するアンケート調査を行った。さらに、「情報化教育法」の内容、教材、指導方法に関するアンケート調査を行った。
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