研究分担者 |
室橋 春光 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00182147)
尾崎 久記 茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)
片桐 和雄 金沢大学, 教育学部, 教授 (00004119)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60251568)
谷口 清 秋田大学, 教育学部, 教授 (50200481)
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研究概要 |
本研究では,以下の3つの研究課題を設定し,発達障害児の注意・認知機能の診断・評価法の開発と,それに適した新しい指導技法の開発を目指し,実験的・実践的検討を行った.1.注意・認知機能の発達とその障害を,神経系の成熟・発達の文脈上で理解するための発達神経モデルの構築.2.発達モデルに基づき,かつ神経メカニズムのレベルを含む診断評価法の開発.3.形成実験を通した発達モデルの検証と,指導技法の開発. 本研究では、上記の課題を,4つの群(知能障害,自閉症,学習障害,重度脳障害)を対象とした実験的・実践的検討を通して具体化することにした.また,診断評価法と指導技法の開発のための検討も,同時に行うことにした.そのための対象群と研究方法を組み合わせた班構成を行い,分担研究を進めた. その結果,「平成9年度〜平成12年度科学研究費補助金(基盤研究(A)(1))研究成果報告書」に見られるように,各対象領域において興味深い知見が見いだされ,それらに基づいた発達神経モデルの構築と診断評価法と指導技法の開発が試みられた.しかし,どの対象領域においても,診断評価法と指導技法の開発は,いまだ研究途上にある.今後,さらに,研究を重点的に継続し,関連領域の研究者の参加と協力を求めることが必要と考える.上記の報告書のないようをさらに検討し,次年度出版助成を得て,出版する予定である.研究業績については,各研究分担者の学会発表や論文を総合すると膨大な数になるために,ここでは一部を掲載する.
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