研究課題/領域番号 |
09308006
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小川 正賢 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80143139)
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研究分担者 |
戸塚 茂則 茨城大学, 教育学部, 助教授 (30180152)
新井 孝喜 茨城大学, 教育学部, 助教授 (00261727)
菊池 龍三郎 茨城大学, 教育学部, 教授 (80007757)
藤井 千春 茨城大学, 教育学部, 助教授 (90209007)
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 助教授 (20272099)
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キーワード | 地域教育 / 総合的学習 / 野外博物館 / カリキュラム開発 / 流域 |
研究概要 |
本研究は、水戸という地域を「那珂川流域」と定義し、地域としての「那珂川流域」を地域アイデンティティの源とみなし、教育の「本質的中核」として、自然、景観、風土、民俗文化、歴史といった総合的視点からの地域理解とそれが内包する教育力を発揮させる方途を検討するものである。昨年度の研究結果を継承したが、その中で、「野外博物館化」という概念の再検討を行い、具体的に野外に展示板等を設置するようなリアルな「野外博物館化」ではなく、さまざまな資料・情報を電子化し、言わば、バーチャルな形の「野外博物館化」をめざすことにした。すなわち、電子的メディアを通して、地域の子どもたちが「那珂川流域」を時空を超えてバーチャルに体験することで、現実の那珂川河岸に立ったとき、それぞれの頭の中にうごめく「那珂川と自分との密になったかかわり」を自覚するといった、そういった効果をねらうことにしたわけである。この検討と同時進行的に以下のような研究活動を行った。 (1) 那珂川流域の自然環境の継続的調査(動植物誌、河川地層、河川水等) (2) 那珂川流域の空撮による俯瞰の教材資料化と教育活動への導入化の検討 (3) 那珂川浸水被害状況の記録とホームページ化と教材化の検討 (4) 「風土・歴史・景観」等に関する基礎的資料類の電子情報化 (5) 「地域」の教育力を生かした教育実践の試行と評価(鬼怒川を事例として) 次年度は、最終年度となるので、これまでの成果を体系化して、総合的学習のための教材化を模索し、提言をとりまとめたい。
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