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1999 年度 実績報告書

前駆体蛋白質のミトコンドリア外膜への標的化と外膜透過機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09308022
研究機関九州大学

研究代表者

三原 勝芳  九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40029963)

研究分担者 小宮 徹  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40304802)
阪口 雅郎  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30205736)
キーワードミトコンドリア / 蛋白質輸送 / 膜透過 / 前駆体蛋白質 / シャペロン
研究概要

ミトコンドリアを構成する蛋白質の殆どは細胞質において前駆体として合成させ、前駆体のミトコンドリアターゲティング配列を認識する細胞質因子によってミトコンドリア表面に運ばれた後に膜を輸送されてそれぞれのコンパートメントに局在化する。本年度の研究では次の事柄を明らかにした。
【1】ミトコンドリア外膜を構成する蛋白質がミトコンドリアヘターゲティングされ、さらにその膜に挿入される機構は全く不明である。本年度の研究では、ミトコンドリア外膜のインポート受容体の一つTom20についてTom20-GFP融合蛋白質を用いて仕分けシグナルの解析をin vivoとin vitroで行った。その結果、Tom20のNー末端に存在する疎水性の膜貫通領域(TMD)とその直後に存在する塩基性アミノ酸とが共同してミトコンドリアターゲティングとして働くことを明らかにした。TMDはSRPによって認識れれるが、直後に存在する塩基性アミノ酸がこの認識を阻害し、結果的にERへのターゲティングを回避してミトコンドリアへのターゲティングを行う。
【2】ほ乳類ミトコンドリアはその膜間スペースに細胞死に関るアポトーシス因子を貯留し、細胞外からの死のシグナルに応じてそれらを細胞質に輸出することでアポトーシスのカスケードが誘発される。本研究においては細胞死に先立つミトコンドリアからのシトクロムCの輸出機構を解析し、細胞質、dATP(or ATP)、スタウロスポリンに依存した輸出系を組み、輸出に関る細胞質因子を精製した。
【3】ラットミトコンドリア外膜の輸送因子として、OM37、TOM70、Metaxin、TOM40のcDNAクローニングを行い、それらの機能解析を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Abe: "Structural basis of presequence recognition by the mitochondrial protein import receptor Tom20."Cell. (in press). (2000)

  • [文献書誌] K.Mihara: "Targeting and insertionof nuclear-encoded preproteins into the mitochondrial outer membrane."BioEssays. (in press). (2000)

  • [文献書誌] T.Nakai: "Membrane topology of Alzheime's disease-related Presenilinl-Evidence for the existence of a molecular species with a seven membrane-spanning and on membrane-embedded structure."J.Biol,Chem,. 274. 23647-23658 (1999)

  • [文献書誌] K.Sakaki: "Membrane perturbing factor in reticulocyte lysate,wich is transiently activated by proteases."FEBS Leetter. 454. 345-348 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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