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1997 年度 実績報告書

ホスファチジルコリン情報伝達の酵素と遺伝子

研究課題

研究課題/領域番号 09308024
研究種目

基盤研究(A)

研究機関群馬大学

研究代表者

山下 哲  群馬大学, 医学部, 教授 (50025623)

研究分担者 杉本 博之  群馬大学, 医学部, 講師 (00235897)
岡村 信一  群馬大学, 医学部, 助手 (20224058)
キーワードホスホリパーゼD / リゾホスホリパーゼ / ホスファチジルコリン / 細胞内情報伝達 / rPLD1 / rPLD2 / 阻害因子 / リゾホスファチジルセリン
研究概要

我々はすでに脂肪酸依存性PLDをブタ肺ミクロソームから高度精製したので本年度は他のタイプの酵素についても研究した。酵母、ヒマPLDやヒトPLD1のコンセンサス配列を用いてPCRを行いラット脳、肝臓から計3種のPLDをクローニングし、配列を決定したのち分裂酵母で発現させた。一つはヒトで報告されているhPLD1と同じものであったのでrPLD1aと命名した。他の一つはそのスプライスバリアントであったのでrPLD1bと命名した。3番目は新規の酵素で、PLD1が低分子Gタンパク質、PlP_2に依存するのに対してPlP_2にのみ依存したのででrPLD2と命名した。以上により、ホスホリパーゼDはPLD1、PLD2、および脂肪酸依存性PLDに大別されることが明らかになった。脂肪酸依存性酵素を精製する過程で大腸粘膜に脂肪酸活性化型酵素を強く阻害する因子を見出したので精製、同定を行い、それらがリゾホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルイノシトールであることを明らかにした。これらのリン脂質はすべてのタイプのPLDをきわめて低濃度で阻害した。
リゾホスホリパーゼについてはこれまでにクローニングした低分子型酵素にホモロジーを有する新規の低分子型酵素(分子量25K)のクローニングに成功し、酵素がGXSXGモチーフを有するエステラーゼファミリーに属することを証明した。これに加えて分子量60Kの高分子型酵素を肝臓からクローニングした。酵素はアスパラギナーゼと高い相同性を示し、ロイシンジッパー、アンキリンリピートを有し、構造は低分子型と全く異なっていた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Katayama,K.et al.: "Cloning,differenticl regulation and tissue dutribution of altunatvoly splied isoforms of ARF-dependent phoiplol. pase D from rat liver" Biochem.J.329. 647-652 (1998)

  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Choline Kinsse from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 63-69 (1997)

  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Phosphatidylserine synthsse from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 228-235 (1997)

  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Phosphatidylinositol from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 173-178 (1997)

  • [文献書誌] Kodaki,T., et al.: "Cloning,expression,and characterization of a novel phospholpase D cDNA from rat brain" J.Biol.Chem.272. 11408-11413 (1997)

  • [文献書誌] Uchida,N.et al.: "Inveased phespholipase D activity in human breast cancel" J.Cancer Res.Clin.Oncol.123. 280-285 (1997)

  • [文献書誌] 山下,哲: "広川タンパク質化学" 広川書店, 224 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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