研究課題/領域番号 |
09308028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
坂倉 照よ 三重大学, 医学部, 教授 (80073120)
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研究分担者 |
日下部 守昭 理化学研究所, 実験動物室, 室長 (60153277)
木全 弘治 愛知医科大学, 分子医科研究所, 教授 (10022641)
大平 敦彦 愛知県心身障害者ユロニー, 発達障害研究所, 部長 (20101074)
野田 昌晴 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
二宮 善文 岡山大学, 医学部, 教授 (70126241)
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キーワード | 抗一接着 / 細胞外マトリックス / 遺伝子組換え動物 / 形態形成 / 細胞分化 / 神経発生 / 癌転移 |
研究概要 |
本研究は多細胞動物の形態形成と細胞分化、神経系細胞の移動や認識、癌細胞の転移過程に極めて重要な役割を果たしている細胞外マトリックスについて、特にその抗一細胞接着作用の解明を目的とし、方法として遺伝子改変個体及び細胞を用いて行うものである。 本年度の計画とその成果は次の2点である。 抗一細胞接着マトリックス分子遺伝子を標的とした組換えマウスの作成 1)Col a6遺伝子破壊したホモ接合体の作成に成功し、中には出血死例も認められた(二宮) 2)テネイシンノックアウトマウスについては乳癌発生頻度の低下と増殖抑制が見られている(日下部、坂倉) 3)プロテオグリカン(岡山、木全)、PTP_<zeta>(野田)、NGC(大平)、ラミニン(北川)についても組換えマウス作成プロジェクトがそれぞれ進行中である。 抗一細胞接着マトリックス分子の作用機構の解析 1)抗テネイシンモノクロナル抗体ライブラリーを作成した(日下部)。その中に増殖阻害活性をもつクローンが確認された。接着機能を示すクローンについては現在検索中である。 2)抗一接着レセブターとしてプロテオグリカンのコンドロイチン硫酸鎖と結合するAnnexinが同定された(木全)。同分子を発現していない細胞株に導入して、それを用いた抗接着活性シグナルの伝達機構の解析を行っている。
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