研究分担者 |
増田 弘毅 秋田大学, 医学部, 教授 (60103462)
是永 理佐 東京大学, 大学院・医学系研究科, 寄付講座教員 (20260482)
安藤 穣二 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20159528)
柴田 政廣 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60158954)
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研究概要 |
血管拡張剤(α_1-adrenergic blocker,Prazosin)を長期経口投与した家兎のrabbit ear chamber内に於いて、微小血管を含んだ組織新生機序を分析した。その結果、prazosin経口投与が新生血管を含む組織の再生を顕著に刺激することを確認した。又、直径20〜40μmの細静脈では、血流量と内径から計算した壁ずり応力が、投与開始直後は2倍近く増大するが、次第に減少し、4週前後で対照側と一致することを認めている。ここで採用したdouble-window法は、流速の低い領域でのみ計測可能であるため、新たに導入したレーザ・ドップラー顕微鏡法(Seki J.,Am.J.Physiol.,266,1994)を利用して、細動脈及び毛細血管の赤血球流速を測定した。 これらの分析から、微小循環系の新生反応においても、大血管の適応反応と同様に、壁ずり応力に対する血管内皮細胞の反応が主な役割を果たしていることが実証された。(Ishioka S.,J.Surg.Res.72,1977:Ichioka S.Microvasc.Res.1998,in press)
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