研究課題/領域番号 |
09309009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
西川 幸治 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50025889)
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研究分担者 |
土井 崇司 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10124059)
脇田 晴子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80088012)
高谷 好一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (90027582)
高橋 美久仁 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40275178)
仁連 孝昭 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (60127686)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | 環琵琶湖地域 / 歴史的環境 / 保存修景 / 湖底遺跡 / オコナイ / 三ッ矢千軒遺跡 / 堅田辻家文書 / 地籍図 |
研究概要 |
琵琶湖の存在によって、人々が歴史的にも、地理的にもさまざまな影響をうけ、規制されてきた環琵琶湖地域の歴史的環境の総体を明らかにすることを目的に、保存上緊急を要する史資料の収集整理、地域文化財の保存修景に留意しながら、多角的・総合的に調査し、研究を進めた。4年間の研究期間を通じて、メンバー全体が集まって適宜研究会を開催し、学際的討論を行うとともに、各グループ・個人の個別のテーマごとにも、調査・研究を進めた。全メンバーによる共同調査としては、豊富な文献史料を遺し、湖底遺跡などの琵琶湖の歴史的環境変化に関わる遺跡を多く残す安曇川流域、やはり多くの文献史料とともに、地域の特徴にあった伝統的かつ合理的な潅漑用水システムを伝える犬上川・愛知川流域、近江を代表する伝統的な正月儀礼オコナイがもっともよく受け継がれているびわ町川道などで総合的に実施した。 また個別には、近世の地震によって琵琶湖底に沈んだと考えられている森浜遺跡・三ッ矢千軒遺跡・直江千軒遺跡などの潜水調査を実施し、湖底遺跡の性格・琵琶湖の環境変化に関する調査データを集積した。文献史料については、湖西の葛川明王院文書・北船木区有文書や堅田辻家文書、湖北地域の井口日吉神社文書、湖東地域では野洲郡野口家文書などの中・近世文書の収集・整理・分析を進めるとともに、希望者には広く閲覧できるようにした。それとともに歴史地理学的研究のもっとも基礎的な資料であり、その恒久的な保存が叫ばれている地籍図について、滋賀県下の保存状況を調査した。そして湖北・湖東地域を中心にネガを収集し、PHOTO・CD化して、調査・研究を進めた。 なお個別的な研究成果は本報告書とは別に、他の論文をも拡充して思文閣出版より、出版する予定である。
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