研究概要 |
本研究は運動視研究のために,空間的解像度,時間的解像度,輝度解像度,蓄積可能な画像数,画面サイズに関してこれまでの装置の限界を改善した表示系を開発し,こうした表示系を中心とした総合的な運動視研究用のシステムを構築することにある. 今年度は主として以下の3点に関して,検討し,システム構築を進めた. 1.大容量画像蓄積装置を中心とした表示系の設計,開発,およびその特性評価. 2.上記表示系を活用するための総合的なソフトウエア環境の整備. 3.上記表示系を中心とした視覚誘発電位測定環境の構築. 画像蓄積装置に関してはコンピュータグラフィック用も含めたいくつかの先端的な製品の比較検討を行ったが,視覚刺激提示用として開発された,英国ケンブリッジリサーチ社の製品が最もシステム全体としての実用性が高いという結論に達し,当該製品を導入し,ソフトウエアの開発を進めた.視覚誘発電位測定環境にに関しては,生態信号アンプ,AD変換器等のハードウエアを導入し,ソフトとしては汎用の信号処理ソフト上のプログラミングの実用性を検討する作業を行っている.
|