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1997 年度 実績報告書

酸化物の構造相転移研究のための中性子回折装置

研究課題

研究課題/領域番号 09354004
研究種目

基盤研究(A)

研究機関千葉大学

研究代表者

野田 幸男  千葉大学, 理学部, 教授 (80127274)

研究分担者 大嶋 建一  筑波大学, 物理工学, 教授 (70109271)
黒岩 芳弘  千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (40225280)
澤 博  千葉大学, 理学部, 助教授 (50215901)
キーワード中性子回折 / 4軸回折計 / 構造相転移
研究概要

本研究課題で作成する中性子回折装置は原子力研究所東海研の改造3号炉ガイドホールT22に設置予定となっている。本研究が終了した暁には全国共同利用の装置となるので、東大物性研で1997.6.9に全国のユーザーを集めたワークショップを開き必要な装置に関する意見を集めた。
全国のユーザーの声を反映しつつ、当研究(構造相転移の研究)が遂行出来る装置として、概念設計を行い仕様を決定した。これを元に、いくつかのメーカーと相談し、見積もりを行った結果、ドイツHuber社が作成する装置が最適と判断した。この装置の特徴は、中性子用に大型のχクレードルと大型ゴニオメーターヘッドを取り付けた4軸回折装置であり、クライオスタトやカメラ等の付属品を簡単に装着出来る点である。本年度は、この装知の詳細設計と納入が行われただけである。制御装置等は次年度の予算であり、装置のテストは、制御装置の完成を待って行われる。
中性子回折を行うためには、原子炉からの中性子を単色化させる必要がある。そのためのモノクロメーターの設計を行った。モノクロメーター本体は別予算で作成中であるが、そこに使われるモノクロメーター結晶の作成を行った。シリコンのインゴットを購入し、そこから(553)面が出るように切り出し表面研磨したモノクロメーター結晶を30枚作成した。次年度には、中性子を使用してモニターしながらこの結晶を湾曲させてモノクロメーター用ゴニオメーターヘッドに取り付けて組み立てる予定である。Si(553)を使用することにより1A(81.8meV)の中性子を2θ_M=90°に取り出すことが出来る。現時点での1Aの中性子強度は非常に弱いが、中性子ガイドがスーパーミラー化されたときには10倍強くなると期待されている。また、モノクロメーター結晶の横方向の湾曲と縦方向に9枚並べて集光する機構により、十分実験可能な強度になると計算されている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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