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1999 年度 実績報告書

酸化物の構造相転移研究のための中性子回折装置

研究課題

研究課題/領域番号 09354004
研究機関東北大学

研究代表者

野田 幸男  東北大学, 科学計測研究所, 教授 (80127274)

研究分担者 梶谷 剛  東北大学, 工学研究科, 教授 (80134039)
木村 宏之  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (50312658)
渡辺 真史  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (60312659)
大嶋 建一  筑波大学, 物理工学, 教授 (70109271)
澤 博  千葉大学, 自然科学研究科, 助教授 (50215901)
キーワード中性子回析 / 4軸回析装置 / 構造相転移
研究概要

本研究課題で昨年度作成した中性子回折装置の調整と評価を行った。また、縦横集光型のSiモノクロメーターの開発も行った。今年度は次の3点に絞って研究を実施した。
1.中性子4軸回折計の制御装置の調整とバグだし
2.PGモノクロメーターを使った4軸回折計の実地テスト
3.Siモノクロメーター結晶の組み立てと評価
今年度から原子力研究所東海研の改造3号炉ガイドホールT22で4軸回折計と制御装置を使った実地テストが可能となった。まず、PG002モノクロメーター(λ=2.435A)を使用して基礎的なデーターを収集した。多くの不都合が回折計やソフトウェアーにあることが判明したので、その一つ一つを修正していき、ほぼ満足できる状態となった。次に、Si553モノクロメーター(λ=1.18A)を作成して組み立て調整を行い、T22ポートで実地試験を行った。横集光は非常にうまくいったが、縦集光の機構は改良が必要であることと、現在のガイドミラーの性能では、実用的な強度に達しないことが判明した。そこで、Si422モノクロメーター(λ=1.55A)を作成して、調整組み立てを行った。今年度の最終の実験としてこのモノクロメーターの実地テストを行い、縦横集光がうまく行なえることが確認された。強度は上記のPG002モノクロメーターの1/3程度と分かったが、今年の夏のガイドミラーのスーパーミラー化の工事により、数倍強度が増強される見込なので、最終年度にはこの研究の目的としている酸化物や水素結合型物質の構造研究が実施可能となる見通しである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Noda: "Neutron and Synchrotron Radiation Studies of the Phase Transition of h-BaTiO_3"Ferroelectrics. 217. 1-7 (1998)

  • [文献書誌] Y.Noda: "Remarkable Improvement of the structure Data in h-BaTiO_3 with short wave length neutrons"J, Phys. And chem solid. 60. 1415-1418 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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