研究課題/領域番号 |
09354011
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石田 英実 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60027480)
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研究分担者 |
山下 真幸 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80255009)
国松 豊 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (80243111)
中務 真人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00227828)
木村 賛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20161565)
堤 定美 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00028739)
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キーワード | X線CTスキャナ / 画像解析ソフト / 形態 / 非破壊的 / 高精度化 / 三次元解析 / データベース / 縄文時代人 |
研究概要 |
人類の由来や生活史の間題と関連して、器官や組織の形態、構造の解析的研究は、近年改めて重要裸されている。しかし、計測や解析の際には標本の破壊や、膨大な時間の消費といった障壁が依然として残されている。そこで、この研究においては改良型X線CT装置、画像解析ソフトなどを基礎として、非破壊的、省時間的、省力的な計測・解析システムの開発、また、学術上貴重な標本の保全と、三次元的形態学情報の広範な提供を目指したデータベースの構築などを目指している。 本年度に行った主な研究をは以下の通りである。 初年度に引き続きX線CTスキャナの高精度化と操作の熟達(検知部の高分解能化、最適関数の設定、高精度化したヘリカルX線CTスキャナの操作の熟達)、連続断面データを用いた三次元構築用計算磯ソフトの開発(AVSメディカルビューアーを中心としたソフトの改良と開発)、およびデータベース設計などをを継続した。 導入した高精度ヘリカルX線CTスキャナにより行った応用的研究としては、現代人の大腿骨断面の解析(250体分)、ヒト(3体分)および霊長類(9体分)の大腿骨全骨の三次元解析、ヒト(2体分)およびチンパンジー(2体分)の喉頭部の3次元解析、ヒト(1体分)およびチンパンジー(2体分)、ニホンザル(2体分)、キイロヒヒ(2体分)の肘関節部の三次元解析、チンパンジー(7体分)の前頭骨洞の発達についての三次元解析などがある また、データベースに関しては京都大学大学院理学研究科自然人類学研究室所蔵の縄文時代人の頭骨、約60体分についてすでに三次元データを収録しており、平成11年度末のデータベース完成を目指している。
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