研究分担者 |
渡部 富治 Tーウェーブ, コンサルティング・ボランティア, 代表
浦島 三朗 苫小牧工業高等専門学校, 助教授 (40106133)
飯島 徹 室蘭工業大学, 地域共同研究開発センター, 助教授 (10202813)
横内 弘宇 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00001264)
藤間 聡 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002915)
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研究概要 |
(1) 本ハイブリッドシステムのエネルギー配分を非越波で後壁下端のクリアランスを水深hの20%としたとき反射30%,吸収40%,伝達10%とする場合の後壁/振り子板距離B,の条件を2次元実験により求めたところ,B/Ll>0.25,B/h<1.2とすることで満足することが知れた。ここでLaは水深hでの年平均波長である。 (2) シール構造を改善した改良型のロータリーベーンポンプの負荷を8段階に変化させた実海域試験の結果,適正負荷ではポンプ効率が75%以上となり,総合効率も50%以上と格段の向上がみられた。これにより入射波パワーに対する発電パワーまでの最終効率は40%以上にできると推定される。この値は振動水柱(OWC)式の2倍以上の高効率である。 (3) 時化の場合の波力軽減対策として,縦スリット壁を設置する場合は,スリット壁位置を後壁からL_D/4(L_D:ケーソンの設計波の波長)前方とするのが効果的であること判定された。振り子位置は(1)のように年平均波の波長hの1/4におかれるので,振り子位置は後壁とスリットとのほぼ中間になる。 (4) 環境コスト,社会コストも含めたトータルコストでは,風力発電に比べて低くなる海岸域が多いと推測される。
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