研究分担者 |
飯島 徹 室蘭工業大学, 地域共同研究開発センター, 助教授 (10202813)
横内 弘宇 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00001264)
藤間 聡 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002915)
渡部 富治 T, ウェーブ・コンサルティング・ボランティア, 代表
浦島 三朗 苫小牧工業高等専門学校, 助教授 (40106133)
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研究概要 |
平面水槽による構造物3基並列のケースについての三次元実験の結果: (1)沖合前方の波高は入射波の約10〜20%高くなるだけだが,伝達率は0.6〜0.8で二次元実験の約2倍にある.これは隣り合う振り子板の間隙のため反射波エネルギーが低く,それに対して伝達波エネルギーが高いことによる.入射角が小さくなるにつれて伝達率は低くなる. (2)エネルギー吸収効率は前年度実施の二次元実験の値の,約70%の0.1〜0.35である. 二次元造波水路実験の結果: (3)後壁のクリアランスを通過する波動流による洗掘窪みは後壁直下よりもやや岸側に出現し,その最大洗掘深さは入射波高よりも周期が長いほど大きくなり,最終洗掘深さは波高の50〜80%に達する. (4)この構造物に作用する波力はカーテンウォールに作用する波力として推定したものよりかなり低くなる.この原因は天端高が低いことと下部クリアランスを通過する流れの影響と推定される. (5)これらの結果を総合すると,侵食が顕著な砂浜海岸において本システムを建設することは,経済的にも十分合理性があると認められた.
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