研究課題/領域番号 |
09355024
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
森 邦夫 岩手大学, 工学部, 教授 (80003870)
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研究分担者 |
斎 聖一 (株)東亜電化, 研究員
小林 伊智朗 トーノ精密(株), 製造課長(研究職)
佐々木 英幸 岩手県工業技術センター, 主任研究員
平原 英俊 岩手大学, 工学部, 助手 (30241491)
大石 好行 岩手大学, 工学部, 助教授 (90194076)
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キーワード | トリアジンチオール / 有機めっき / 直接接着 / 試作 / 製品 |
研究概要 |
平成10年度は平成9年度の成果をプラスチックスと金属の直接接着に応用して以下のような工業生産レベルの試作と使用実績を得ることができた。 まず、導電性カーポンブラック含有ポリエチレンフィイルムと銅箔の接着を検討した。まず、銅箔をトリアジンチオールで有機めっきし、導電性カーボンブラック含有ポリエチレンフィイルムに多官能性モノマーとぺルオキシドを塗布後、両者を170℃で5分間プレス成形すると、はく離強度1.2〜2.5kN/mの接着物が得られることに成功した。この製品は携帯電話用の部品として使用される予定になっている。 次に、アルミをトリアジンチオールを用いて、およそ20nmの結晶性被膜と5nmの無定形被膜をもつ有機めっき被膜を調整し、これにPPS、6-ナイロンお呼びABS樹脂などのエンジニアリングプラスチックを射出成形した結果、5〜10kN/m^<-2>の接着強度を有するアルミ-プラスチック接着複合体を製造する技術を確立した。この技術は、ノート型パソコンやプリンター及びカメラの筐体、自動車部品及び建築材料などに展開できるものと考えている。 さらに、有機めっきした錫めっきリードフレームとPPSの射出成形接着に成功し、半導体パッケージの分野に展開中である。
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