研究課題/領域番号 |
09355024
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
森 邦男 岩手大学, 工学部, 教授 (80003870)
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研究分担者 |
佐々木 英幸 岩手県工業技術センター, 主任研究員
平原 英俊 岩手大学, 工学部, 助手 (30241491)
大石 好行 岩手大学, 工学部, 助教授 (90194076)
斎 聖一 株式会社 東亜電化, 研究員
小林 伊智郎 有限会社 トーノ精密, 製造係長
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キーワード | トリアジンチオール / 有機めっき / 直接接着 / アルミニウム / マグネシウム合金 |
研究概要 |
平成11年度は平成10年度の成果をプラスチックスと金属の直接接着に応用して以下のような工業生産レベルの試作と使用実績を得ることができた。 まず、アルミニウム及びマグネシウム合金をトリアジントリチオールにより有機メッキ条件を検討した。これらの金属は水溶液中で腐食し易いため、電解質とその濃度、及び有機メッキ温度について研究した。その結果、1M-NaOH水溶液が副反応を押さえ、有機皮膜の生成を促進した。有機メッキ温度は20℃が最適であり、これより低いと有機皮膜の生成速度が遅く、またこの温度より高くなると副反応、すなわちアルミニウム及びマグネシウム合金の溶解反応が起こりやすくなった。電流密度も被膜の強度に影響し、0.05mA/cm2付近の電流密度が電流効率も良く優れた皮膜を与えた。このようにして得た有機メッキ処理アルミニウム及びマグネシウム合金とポリフェニレンサルファイドをインサート射出成型法により、金型温度160℃、シリンダー温度340℃、射出速度36cm^3sec^<-1>の条件下で成型したところ、6-8MPaの剪断接着強度を得た。このレベルはいずれも樹脂相の破断であり、目的を達成したと考えている。
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