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1997 年度 実績報告書

バイオセル遺伝子発現アナライザー

研究課題

研究課題/領域番号 09355027
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京農工大学

研究代表者

松岡 英明  東京農工大学, 工学部, 教授 (10143653)

研究分担者 川名 明夫  NTT, 基礎研究所物質科学研究部・川名研究グループ, グループリーダー
斉藤 美佳子  東京農工大学, 工学部, 助手 (20291346)
呉 基鳳  東京農工大学, 工学部, 講師 (90272632)
根本 泰行  東京農工大学, 工学部, 講師 (70202249)
キーワードバイオセル / タバコ培養細胞 / ストレス応答遺伝子 / GFP / マイクロキャピラリー
研究概要

近年、ストレスや病気のメカニズムを調べる上で、生物個体や組織の生きた細胞のまま(これをバイオセルと呼ぶ)、すなわちイン・ビボで遺伝子発現を調べることの重要性が指摘されている。本研究はバイオセルでの遺伝子発現を解析するためのシステム構築を目的としており、本年度は4年計画の初年度にあたり、次の項目を実施した。
1.多チャンネル型マイクロキャピラリーの精密加工技術の開発:3チャンネル型ボロシリケートガラス管、および1チャンネル型石英ガラス管の加熱延伸条件を調節することによって先端経を0.1μm以下、先端から50μmでの外径を10μm以下にすることができるようになった。
2.タバコ培養細胞(BY-2株)の調製及び固定技術の開発:BY-2細胞を軟寒天で包埋する方法、及びキャピラリーで吸引固定する方法を併用し、複数のマイクロキャピラリーを細胞に刺入できることを示した。刺入状態で細胞が分裂するまで連続観察できることが示された。
3.プラスミドの細胞内導入条件の確立:カリフラワーモザイクウィルス35SRNAのプロモーターにグリーン蛍光タンパク(GFP)を結合したプラスミド(p35S-GFP)をBY-2細胞内に圧入した。細胞単位で発現を確認したところ、12時間で約40%の細胞でGFPの蛍光が観測され、ストレス応答遺伝子実験を実施するための基礎が整った。
4.GFP顕微蛍光画像の定量化のためのコンピュータープログラムの開発は次年度に持ちこした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hideaki Matsuoka: "Use of a Microelectrode System as a Tool of the Quantitative Application of Wound to the Cell-to-Cell Junctional Membrane of Cultured Tobacco Cells." Denki Kagaku. (in press). (1998)

  • [文献書誌] Hidekazu Sotoyama: "In Vivo Measurement of the Electrical Impedence of Cell Membranes of Tobacco Cultured Cells with a Multifunctional Microelectrode System." Bioelectrochem.Bioenerg.(in press). (1998)

  • [文献書誌] 松岡英明: "植物バイオセルの計測-植物におけるシステミック応答機構の解明をめざして" 蛋白質核酸酵素. 42(5). 784-789 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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