研究課題/領域番号 |
09355036
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷川 和彦 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60106804)
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研究分担者 |
伊藤 功 日本郵船株式会社, 輸送技術研究員, 研究員
城戸 八郎 海技大学校, 機関科, 助教授
小林 英一 三菱重工業株式会社, 長崎研究所, 主務
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キーワード | 船舶 / インターネット / 海陸通信 / 海上交通サービスセンタ / GPS / 船舶管理 / AIS |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、V-VTSのシミュレーションシステムをさらに発展させて、実際にインターネットを使ってデータベースサーバと複数のクライアントPC間での通信およびSAFES(自動航行システム)サーバとの通信について主にソフトウェア開発を行い、その問題点の洗い出しを行った。特に昨年度の研究で問題となった通信速度について改良を加え、実際に複数のクライアントPC間での通信に成功した。さらに実際にGPS(地球位置計測システム)を搭載したノートパソコンをクライアントPCとした実験の準備を行い、システム上の問題点の洗い出しを行った。GPS計測と通信の整合性については最終年度にまとめる予定である。 一方、船舶間通信、船陸間通信に関してIMO(国際海事機構)において2002年7月に採用が決定されているAIS(An Universal Shipborned Automatic Identification System)をこのシミュレーションシステムに組み込み、大阪湾を例に取り上げ、その報告容量についての予測を行った、。その結果、現在の大阪湾の交通容量であれば、変針や避航を行っても2000レポート/分に納まることが確認できた。 さらに実際のシステムに適応するに当たり問題となる通信方式について検討を行った。その結果、平成12年春よりサービス開始予定の衛星バケット通信の利用が考えられる。衛星バケット通信は、最高64kbspの通信が可能で、船舶とV-VTSサーバ間でTCP/IPによる接続が実現できる。 その他、機関の故障データベースに関する調査を行ったが、その船陸間通信については最終年度にまとめる予定である。
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