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1997 年度 実績報告書

ダイズの育種選抜のためのDNAマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09356001
研究種目

基盤研究(A)

研究機関千葉大学

研究代表者

原田 久也  千葉大学, 園芸学部, 教授 (70011913)

研究分担者 高松 光生  長野県中信農業試験場, 畑作育種部, 研究員
紙谷 元一  北海道立中央農業試験場, 生物工学部, 科長
石川 恵子  千葉大学, 園芸学部, 助手 (20212839)
木庭 卓人  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40170302)
キーワードダイズ / マーカー選抜 / DNAマーカー / RFLP / マイクロサテライト / cDNA / QTL / PCR
研究概要

1.ダイズの緑葉由来のcDNAクローンをプロープとし、7品種のゲノムDNAを8種の6塩基認識酵素(BamHI,BglII,EcoRV,HindIII,ApaI,Dral,EcoRI,KpnI)で処理して、RFLPを解析した。198のクローンを解析して、ミミズダイズと秣食豆公503の間では、136クローン、タマホマレとPekingの間では、132クローン、ツルコガネとトヨコマチの間では、75クローンがRFLPを示した。
2.ミミズダイズと秣食豆公503の間でRFLPを示したクローンのうち、無作為に選んだ30クローンの5'末端からの部分塩基配列を決定した。BLASTN,BLASTXプログラムを用いて既知の塩基配列、アミノ酸配列との相同性検索を行った結果、14クローンは既知のタンパク質をコードしており、16クローンは未知の遺伝子であることがわかった。
3.(CT)10をプロープとして得られた23のゲノムDNAクローンの塩基配列を決定した結果、(CT)nのタイプのマイクロサテライト13個、(CT)nの3'側に(AT)nが直結したもの5個、(CT)nの配列が短い他の塩基配列に隔てられて複数連なったもの5個が得られた。これらはすべて互いに異なるマイクロサテライトであった。
4.マイクロサテライトに隣接した配列から設定したプライマーセットを用いて、PCR産物のサイズを比較してマイクロサテライトの多型を解析するために、プライマーの一方の5'末端をFITCで蛍光標識して変性ポリアクリルアミドゲルで電気泳動した後蛍光イメージアナライザーで検出する方法を確立した。多型検出感度は非常に高いが、簡便性を更に向上させる必要がある。
5.北海道立中央農業試験場では、わいか病抵抗性のQTLに連鎖する3つのRAPDマーカーを見いだした。これをもとに、このRAPDマーカーに連鎖するRFLPマーカーを見いだすことができた。
6.長野県中信農業試験場では、ダイズモザイクウイルス病抵抗性遺伝子に連鎖するRFLPマーカーを見いだしたが、1cM以下のマーカーはまだ得られなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 正木裕和: "ダイズゲノム中の(CT)をモチーフとしたマイクロサテライトとその周辺領域の構造解析" 育種学雑誌. 47巻別1号. 69- (1997)

  • [文献書誌] 山中直樹: "ダイズのcDNAクローンを用いたRFLP連鎖地図の作製" 育種学雑誌. 47巻別2号. 200- (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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