研究課題/領域番号 |
09356004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 猛彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50134797)
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研究分担者 |
執印 康裕 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (60221305)
芝野 博文 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00143412)
鈴木 雅一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10144346)
服部 重昭 名古屋大学, 農学部, 教授 (30273212)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | 水源涵養機能 / 流出特性 / 洪水緩和 / 水質浄化 / 森林施業 / 国土数値情報 / 渇水緩和 |
研究概要 |
本研究は、水源涵養機能を高度に発揮させる森林の整備を推進するための「施業マニュアル」を作成し、それを森林管理の現場に普及させるために必要な「既往研究の整理」と「森林整備を有効に進めるための地域区分」、マニュアル作成に資する「東京大学愛知演習林の70年間にわたる水文資料の解析」及び「東京大学千葉演習林における総合対照流域試験の実施」、さらには、「森林施業マニュアルの構築」を目的としている。本研究におけるおもな成果は以下のとおりである。 (1)東京大学愛知演習林白坂水文試験流域の1930年以降の日雨量データから日流量を再現し、流出特性の長期変化を明らかにした。 (2)東京大学千葉演習林袋山沢水文試験流域で、1999年3月〜5月に、70年生スギ・ヒノキ人工林の皆伐試験(B流域)を行い、森林伐採の影響が流出量、水質、土砂流出、土壌水分、土壌呼吸量などにどのように現れるかを、伐採しない対照流域(A流域)と比較した。 (3)全国の既往水文資料を収集し、洪水流出・基底流出に関する解析・整理を進めた。 (4)国土数値情報として統一された標準グリッドで作成された、国土地理院の標高データ・土地利用データ・環境庁の植生データ、気象庁の気候値データ等のデータセットを用いて、水源涵養林の施業に有効な地域区分を検討した。 (5)「水源涵養と森林施業」の関係を検討する会議を多数回開催し、「水源涵養林施業マニュアル」を作成した。おもな内容は、森林の水源涵養機能の平易な解説と、水源涵養機能の向上をめざす、単層林施業、複層林施業、長伐期施業の具体的方法の本立てとした。 なお、報告書では(4)及び(5)を重点的に報告した。
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