研究課題/領域番号 |
09357014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 九州大学 (1998-1999) 国立循環器病センター (1997) |
研究代表者 |
松田 武久 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60142189)
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研究分担者 |
中山 泰秀 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (50250262)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | ハイブリッド血管 / ハイブリッド心筋 / ハイブリッド弁 / Surface Design |
研究概要 |
(1)ハイブリッド血管:セグメント化ポリウレタンの管状薄膜にエキシマレーザーで多孔化による技術及び多孔化にする最適コンプライアンスを与える設計をする。また、これを階層的にコラーゲンのゲル内及びゲル上に播種して管状構造化するデバイス及び技術は独自に開発している。本研究の中核課題のエラスチン層状構造を有する"中膜"層は、合成エラスチンの冷水溶液を37度に加熱したハイブリッド外膜にコーティングしてから平滑筋細胞を含む冷コラーゲン溶液をコーティングして37度に加熱することにより薄膜形成させ、ついでこれを数回繰り返して層状エラスチン間に平滑筋細胞を含んだ"中膜"を形成させる。エラスチン溶液をコーティングして厚い"人工内弾性板"を形成させ、コラーゲンとヘパリンよりなる"人工基底膜"を形成させる。最後に内皮細胞を生着させる。 2)ハイブリッド弁:三尖弁型のメッシュ型シートを作成する。これに血管壁の線維芽細胞を混和したコラーゲン・ヘパリン混合溶液を染み込ませてコーティングする。培養し、自己収縮した高密度ハイブリッド組織薄膜を三尖弁型メッシュ内外に形成させる。ついで拍動を起こす流体力学モック回路の中に組み込み、流れの解析装置で観測しながら、培養液と酸素付加状態で拍動を加える。経時的に細胞及びマトリックスが高密度・高配向するのを観測する。ついで内皮細胞を播種し、単層被覆させた後、同様な流体力学的ストレスを加え、血管内皮細胞の脱落及びハイブリッド組織の破壊がないことを確認する。 (3)ハイブリッド心筋:既に開発した高密度・高配向の繊維状ハイブリッド骨格筋組織にパルス電気刺激を加えて、収縮応答性を調べる。上記のハイブリッド組織形成時に血管内皮細胞のみに作用する細胞成長因子を包埋し、この組織内を皮下組織に植え込み、毛細管血管が誘導されたかどうか検証する。
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