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1997 年度 実績報告書

薬物依存形成に関与する転写因子とこれを標的とした治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09357021
研究種目

基盤研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

三木 直正  大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)

研究分担者 大杉 武  日本ベーリンガーインゲルハイム(株), 医薬研究所, 主任研究員 (50176880)
山形 要人  財)東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (20263262)
平 英一  大阪大学, 医学部, 助教授 (60263240)
郭 哲輝  大阪大学, 医学部, 助手 (50126570)
キーワードモルヒネ / 耐性 / 依存 / 遺伝子発現 / Purα / 一本鎖CRE
研究概要

モルヒネ慢性脳において、一本鎖CRE(cAMP response element)結合蛋白質(ssCRE-BP)のDNA結合活性が減少していることを報告している。このssCRE-BPは、cDNAクローニングの結果、Purαと同じものであること、また、ssCRE-BPのDNA結合には、内因性活性化因子が必要なことも報告した。今回は、この内因性活性化因子の精製を試みた。マウス全脳から調製した可溶性画分を熱処理し、HiTrap Q、Mono Qイオンカラムクロマトグラフィーを行い、ゲルシフトアッセイ法で活性化因子の精製を試みた。GST-PurαとラベルしたssCREとの結合を増強する因子は、20mM Tris-HCl (pH7.5),0.1mM EDTA,0.1mM EGTA,0.1mM DTT存在下、390mM NaClで溶出される酸性可溶性因子であることが明らかとなった。ついでSuperoseによるゲルろ過から本因子は、38kDaにピークを示す分画に溶出されることがわかった。本分画を用いた実験から、1)14% SDS-PAGE,銀染色から21KDaと18KDaの二つの蛋白が主成分として存在していること、2)100KDaカットの限外ロ過膜では活性がろ液に、30KDaでは濃縮されること、3)30ngGST-PurαとssCREとの結合を約10倍増強すること、4)熱安定性を示すこと、5)本分画は、単独ではssCREと結合しないこと、などが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ding,Y., Osugi, Miki,N., et al.: "Characterization of a nuclear factor that enhances DNA binding activity of ssCRE-BP/pura,a single-stranded DNA binding protein." Neurochem.Int.,. 31. 45-54 (1997)

  • [文献書誌] H.Tanaka, N.Miki, et al.: "Analysis of the Tbr-binding domain of MEKA/phosducin." Neurochem.Int.,. 31. 625-634 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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