通過時間の自動読み取り機能の開発である簡易スプリットビデオシステムについては、昨年度のシステムにより改良を加えることによって、レース分析データの精度を高めることができ、さらには、それらの即時フィードバックのための時間短縮の可能性が示唆された。 また、レース分析結果の個人別データベース化においては、インターネット上で閲覧可能なデータベースシステムとしての新規システムの構築を行った。加えて、今後開催される競技会場で、コンピューター上での記録の公開が可能となった。フィードバック方法については、選手、コーチは、以下の機能を用いてレース分析データをWeb Browserから検索し閲覧でき、レース会場ではプライベートLANを構築することが実現できる。また競技会終了後は同マシンをインターネット上に置くことにより、レース分析データを閲覧し自己データの把握およびレースペースの研究が容易にでき、これらの成果として、レース分析データを選手・コーチ等にその各々の要求に応じたフィードバックが可能になる。今後はいつでも誰でもデータを閲覧し、他者のレースデータとの比較なども容易に出来る様になることから、これまで行ってきたレース分析データの一般普及にも拍車がかかるものと考えられる。
|