研究課題/領域番号 |
09358003
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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研究分担者 |
清水 康敬 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (10016561)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
山内 祐平 茨城大学, 人文学部, 講師 (50252565)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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キーワード | ATM / 遠隔講義 / VOD / ネットワーク / 衛星 |
研究概要 |
本研究は、リアルタイム双方向の遠隔学習環境を実現する教育システムの構築に加え、これからの教材として重要と考えられる国際衛星テレビ教育番組の配信を行うネットワーク上の複合システムの開発と評価を主目的に、関連分野の現状調査や利用技術の開発を行うものである。 今年度は、国際衛星テレビ番組の学部内配信実験を実施し、必要性や配信方式の検討を行うと共に、VODサーバを併用した講演会の双方向遠隔配信実験(通信衛星、インターネット、電話会議システムを同時並行で利用)を行った。通信衛星による世界配信(MPEG2圧縮によるDVB方式)では、南米コルドバ大学とは質疑応答、タイ国王プロジェクトとは異種通信衛星を利用した双方向遠隔教育シミュレーションを実施した。さらに、急激な動きの少ない遠隔学習・教育環境では、解像度を重視するなど異なる価値観のネットワーク構築も検討すべきといった結果が得られた。インターネット配信では、大阪からリアルシステム、東京からMPEG4システムによる中継を実施し、国内外の受講者による実用性の検討を行った。その結果、インターネット配信では、画像と音声を同期させた伝送が困難であることから、音声に集中して受講する傾向が顕著で、音質が重要な要素であることが確認された。さらに、遠隔学習・講義室の構成や双方向性を検討・改善するため、前年に引き続き半年に渡り、電話会議システムを用いた遠隔講義を実施した。今年度は特に、画像品質を補完するために、資料提示をwwwで行う方法を検討し効果が見られることを確認した。また、遠隔室における講義協力者の役割についても検討を行った。
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