研究概要 |
(1)昨年度に引き続き,基盤となるOSであるOS/omicronの実用化および,教育のためのシステム開発を行った.特に,サーバ群の安定化および,マルチメディアアプリケーションの開発,デバッグを行った.また,これらミドルウェアのデバッグのために,本システムの特徴を生かしたデバッグ環境の構築を行った. (2)昨年度から継続して,数か月単位でシステム全体のスナップショットであるビルドをリリースした.システム利用者全体に配布して,システム全体の検証を行った.また,情報共有のためのWWW環境を整備した. (3)上位層である教育環境として,OSの可視化機構に関する設計を行った.また,システムソフトウェアの重要な要素である言語処理系について,可視化とBNF学習とを結びつけた環境を実現した. (4)システム教育のベースとなる,機械語学習のための学習環境として,EDSACや8080など,複数のマシンのシミュレータを開発し,実際に初学者の教育に用いた. これらにより,システム,プロトコルスタック,ネットワークアプリケーション,ウィンドウシステムなどのシステムソフトウェアと,上位層のアプリケーションを含むシステム教育環境がPC/AT上で稼動している.また,教育用のアプリケーションについては,WWWやWindows,Unix上での動作検証を行った.
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