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2000 年度 研究成果報告書概要

情報系工学科における研究・教育のためのシステムソフトウェア環境の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09358004
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 計算機科学
研究機関拓殖大学

研究代表者

高橋 延匡  拓殖大学, 工学部, 教授 (70111630)

研究分担者 早川 栄一  拓殖大学, 工学部, 専任講師 (40262240)
研究期間 (年度) 1997 – 2000
キーワードOS / システムプログラミング / ミドルウェア / OS / omicron / プログラム開発環境 / 保守
研究概要

(1)OS,コンパイラ,ウィンドウシステム,ネットワークプロトコルスタックなどのシステムソフトウェアについて,実用化および公開のために見直しを行った.具体的には,ウィンドウシステムなどのミドルウェア群についてAPI(Application Program Interface)の見直しを行い,システムインタフェースの統一化を図った.
(2)アプリケーションや,マルチメディアデータなどの多様なデータに対応する枠組みとして,「意紙」モデルを用いた分散データ管理機構を,本システム上で実装した.これは,上記のシステムソフトウェアインタフェースの有効性に関する検証とともに,ネットワーク対応およびアプリケーション指向のプログラミングを簡単に実験できる環境を提供した.
(3)本システム上で実際にこれらのシステムソフトウェアを用いたアプリケーションを開発し,そのシステムソフトウェアの有効性を確認した.実際に,これらのソフトウェアの一部では日本語識別子を使った,「母語によるプログラミング」を行い,その有効性を確認した.
(4)システムプログラミングの学習者が,容易に学習できる環境として,OSの基本機能およびリアルタイムシステムについての可視化環境,さらに,システムール構造結合状態の動的な可視化環境を開発した.これにより,動作の見えにくいシステムプログラムについての理解を支援することが可能になった.
(5)Webページを開設し,本システムの概要および研究成果の公開を行った.http://www.os-omicron.org/上にWWWサーバを稼動させた.また,仕様についての討論や,開発経過を保持するために,ソースコード群をネットワーク上で可能にする環境を整備した.具体的には,WWWサーバ環境上で掲示板および,ユーザ編集可能なWebページを開設し,過去の発表論文や,ソースコードおよび,討論について相互関連を持たせることが可能な環境を構築した.
以上により,本研究ではOSやコンパイラを中心としたシステムプログラム,ミドルウェア,そして,これらを用いたアプリケーションプログラム群を開発し,実際に稼動し,利用可能な環境を提供できた.

  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 高野了成,佐藤元信,早川栄一,高橋延匡: "メディア変換機構を提供する永続オブジェクトシステムの設計と実現"情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会報告. 2000-OS-84. 115-122 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 西野洋介,早川栄一,高橋延匡: "可視化によるOS基本機能の学習支援システムの開発"情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会報告. 2000-OS-84. 173-180 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 横山太一郎,早川栄一,高橋延匡: "リアルタイムシステムの学習支援環境の実現"情報処理学会第61回全国大会. IL-05. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 石口栄一,早川栄一,高橋延匡: "ウェアラブルセンサを用いたシステムソフトウェアの設計"情報処理学会第61回全国大会. 3D-4. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐藤元信,高野了成,早川栄一,高橋延匡: "動的モジュール追加機構におけるモジュール状態の可視化"情報処理学会第61回全国大会. 4D-02. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高野了成,佐藤元信,早川栄一,高橋延匡: "メディア変換機構を提供する永続オブジェクトシステムの設計と実現"情報処理学会マルチメディア通信と分散処理ワークショップ報告集. 241-246 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] R.Takauao, M.Sato, E.Hayakawa, N.Takahashi: "Design and Implementation of a Persistent Object System with Media Transcoding Mechanism"Proc.of SIGOPS. 2000-OS-84. 115-122 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y.Nishino, E.Hayakawa, N.Takahashi: "Development of a Visualization Environment to Learn Fundamental Operating System Facilities"Proc.of SIGOPS. 2000-OS-84. 173-180 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] T.Yokoyama, E.Hayakawa, N.Takahashi: "Design of a learning support environment for realtime system"Proc.of 61th IPSJ Conference. IL-05. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] M.Sato, R.Takano, E.Hayakawa, N.Takahashi: "A Visualization of Module Linkage Map on an Entensible System"Proc.of 61th IPSJ Conference. 4D-2. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] R.Takano, M.Sato, E.Hayakawa, N.Takahashi: "A Distributed Persistent Object Store with Media Transcoding Mechanism"Proc.of DPS. 241-246 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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