研究分担者 |
澤田 直 九州大学, 大学院システム情報科学研究所, 助手 (70235464)
岩井原 瑞穂 九州大学, 大学院システム情報科学研究所, 助教授 (40253538)
松岡 聡 東京工業大学, 大学院情報理工学研究科, 助教授 (20221583)
谷口 秀夫 九州大学, 大学院システム情報科学研究所, 助教授 (70253507)
安浦 寛人 九州大学, 大学院システム情報科学研究所, 教授 (80135540)
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研究概要 |
本研究では,メモリ(特にDRAM)/ロジック混載LSI技術,並列/分散処理技術,および,LSI間高速通信インタフェース技術に立脚したシステムLSIアーキテクチャおよびコンピュータ/電子機器システム・アーキテクチャ(PPRAM:Parallel Processing RAM)を開発することを主目的としている。本年度は,主に以下の研究を遂行した。 1.PPRAM-Link評価ボードの開発:平成9年度に仕様設計を行ったシステムLSI間通信インタフェース規格「PPRAM-Link」をFPGAを用いて実装した。本評価ボードの実装形態はPCIカードであり,PCIバスを備えるPC等に本カードを装備することでPPRAM-Linkを使用する環境を容易に構築可能とした。 2.PPRAM-Link API on Linuxの開発:上記PPRAM-Link用のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)をLinux上で開発し,それをPCクラスタ(ネットワークは100BaseT イーサネット)に実装し,機能検証および性能評価を行った。 3.PPRAMプロトタイプ・システムの開発:整数プロセッサ,浮動小数点プロセッサ,1Mb SRAM,PPRAM-Linkインタフェースを混載したPPRAMチップを0.35μm CMOS技術を用いて開発した。さらに,同チップを6個搭載したPPRAM評価ボード,ならびに,同ボードを4枚実装したPPRAMプロトタイプ・システムを開発した。 4.DRAM/プロセッサ混載LSIに適したキャッシュ構成法に関する研究:DRAM混載により利用可能となった高いオンチップ・メモリ・バンド巾を活用する手法として,平成9年度に可変ラインサイズ・キャッシュ方式を考案した。本年度は,そのラインサイズを動的に求めるアルゴリズムを開発し,その有効性を確認した。さらに,高性能と同時に低消費電力を実現するウェイ予測型セット・アソシアティブ・キャッシュ方式を考案し,その効果について検証を行った。
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