研究概要 |
本年度の研究実施計画に基づき、以下のように研究を進めた. 1.多眼ステレオアルゴリズムの改良 従来の多眼ステレオ法では,視点位置(カメラ位置)からの隠れのみを考慮していたが,これに加えて,マッチング窓が隠れ境界にまたがる場合の処理も行うようにすることによって,物体輪郭付近での奥行き推定精度を一層向上させることが可能となった. 2.遅延補償アルゴリズムの開発 多眼ステレオ法による視差推定とその他の高速な視差推定手法を組み合わせることにより実時間視差推定を構成する方法を提案した. 3.カメラブロックの構築 実際に5台のカメラを搭載したカメラブロックを試作し,その動作を確認した. 4.DSPボードによるアルゴリズムの動作確認 市販のDSPボードを用いて,上記の多眼ステレオアルゴリズム,遅延補償アルゴリズムを実装し,それらのアルゴリズムが実際に機能することを確認した. 5.FPGAによる高速化 FPGAの設計システムを導入し,視差計算部分の高速化について検討を開始した.
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