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1998 年度 実績報告書

疑偽仏典の綜合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09410010
研究機関東京大学

研究代表者

木村 清孝  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40140355)

研究分担者 落合 俊典  華頂短期大学, 教授 (10123431)
蜂屋 邦夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00012980)
池田 知久  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50036555)
下田 正弘  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (50272448)
丘山 新  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90185489)
キーワード偽経 / 真経 / 化珠保命真経 / 金剛峻経 / 玄奘 / 漢訳 / 慈仁問八十種好経 / 五百願
研究概要

(1) 研究代表者および各研究分担者は、必要に応じて相互に連絡を取り合い、それぞれの主題に即して研究を進めた。例えば、代表者の木村は、本年度は中国・明代に貴陽県で作られたと思われる『化珠保命真経』の研究をほぼ完成し、今は仏教思想の統合を目指したと見られる初唐代の偽経『仏性海蔵経』の研究に取り組んでいる。分担者の石上は、漢訳『悲華経』とサンスクリット原典とを比較し、そこに現れる釈迦如来の五百願について詳細に検討した。田中は、敦煌で出土した『金剛頂経』系の偽経『金剛峻経』におけるチベット密教の影響について研究した。蜂屋は、「真経」訳出の第一人者とされる玄奘三蔵の漢訳の意義を追求した。落合は、古写本の『貞元録』に入蔵された『慈仁問八十種好経』の特徴について考察し、日本宗教学会において発表した。
(2) 研究会を12月2日に開催した。今回は、西本照真氏に「三階教典籍の偽経視」について研究の成果を発表してもらい、また、丘山新氏に「「漢訳仏典の世界」と題して、主に漢訳の諸経典および偽経類との関わりで中国仏教史の捉え直しの試みを披瀝してもらった。両氏の発表後、活発な議論が展開され、課題の研究の進展にきわめて有益であった。
(3) 各研究者とも、本課題の意義と重要性に対する認識をいっそう深めつつあり、来年度(最終年度)には充実した研究報告ができるのではないかと期待される。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 木村清孝: "共生と縁成" 日本仏教学会年報. 64. (1999)

  • [文献書誌] 石上和敬: "Karunapundarikaに見られる釈迦如来の昭願について" 仏教学. 40. (1999)

  • [文献書誌] 田中公明: "金剛峻経とチベット密教" 敦煌・密教と美術(法蔵館刊). (1999)

  • [文献書誌] 西本照真: "三階教的思想史意義" 原学(中国広播電視出版社刊). 6. 201-215 (1998)

  • [文献書誌] 蜂屋邦夫: "玄奘三蔵" 中国の群雄(第十巻,講談社出版研究所刊). 199-273 (1998)

  • [文献書誌] 落合俊典: "中国日本撰述経典(其之四)・漢訳経典" 大東出版社, 704 (1999)

  • [文献書誌] 末木文美士: "鎌倉仏教形成論" 法蔵館, 418 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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