研究課題/領域番号 |
09410010
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 清孝 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40140355)
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研究分担者 |
池田 知久 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50036555)
下田 正弘 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (50272448)
丘山 新 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90185489)
落合 俊典 華頂短期大学, 教授 (10123431)
蜂屋 邦夫 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (00012980)
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キーワード | 偽経 / 真経 / 化珠保命真経 / 仏性海蔵経 / 金剛峻経 / 慈仁問八十種好経 / 父母恩重経 / 九條錫杖経 |
研究概要 |
1.研究代表者および研究分担者は、最終的な取りまとめに向けて、必要に応じて相互に連絡を取り合い、それぞれの課題に即して研究を進めた。例えば、代表者の木村は、本年度は、昨年度以来取り組んできた『化珠保命真経』の研究を一応完成させ、さらに中国・唐代の成立と推定される偽経『仏性海蔵経』の研究をまとめた。また、これまでの研究を通じて、「疑偽仏典」というものの本質と実態について、全体的な見通しを立てるに至った。分担者の田中は、敦煌で出土した『金刷頂経』系の偽経『金剛峻経』の研究を完成させた。池田は、一群の疑偽仏典の成立の基盤ないし背景となる道家・道教について研究を深めた。落合は、『貫元録』に入蔵される偽経『慈仁問八十種好経』に関する研究を、その七寺本を中心としてまとめ上げた。岡部は、現存最古と思われる七寺本の偽経『父母恩重経』の意義について論究した。蓑輪は、日本成立の偽経を概観した上で、『九條錫杖経』の解読・分析を行った。末本は、七寺蔵『釈迦如来万百本願功徳法門経』について検討した。 2.研究会を平成11年11月29日に開催した。今回は、研究代表者の木村が『化珠保命真経』に関する研究の成果を発表して分担者諸氏の意見を徴するとともに、各氏から研究の状況を報告してもらい、研究成果の取りまとめのための方針について話し合った。 3.各研究者とも、本研究の意義と重要性に対する認識をさらに深めることができた。その成果の一部は、「研究成果報告書」に掲載される。
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