研究課題/領域番号 |
09410024
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
中原 大一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80128389)
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研究分担者 |
中村 直人 浜松医科大学, 医学部, 教務職員 (30211436)
沖 隆 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20169204)
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キーワード | 自己刺激行動 / 不動化ストレス / 内分泌反応 / 免疫反応 / グルタミン酸 / 前頭眼窩野 |
研究概要 |
本年度は、欲求性ストレスモデルにおける(1)内分泌反応と(2)免疫反応、および欲求性と嫌悪性の両ストレスモデルにおける(3)脳内グルタミン酸反応を測定した。欲求性と嫌悪性ストレスモデルにはそれぞれ自己刺激行動と不動化ストレスを用いた。 (1) ストレスに対する内分泌反応として副腎グルココルチコイドの分泌量を測定した。血清中のコルチコステロン濃度は、欲求性行動において、コントロール値(n=10;5.4±2.1μg/dl)から10倍以上増加(n=6;62.6±7.0μg/dl)した。すなわち、欲求性行動も嫌悪性行動と同様のストレス性内分泌反応を示した。 (2) ストレスに対する免疫反応としてNK活性、T細胞およびB細胞活性を調べた。しかしながら、欲求性行動時のこれらの指標はコントロール値と比べ有意な変化を示さなかった。すなわち、嫌悪性行動において抑制される免疫反応活性が欲求性行動において逆に促進されるという現象は認められなかった。 (3) ストレスに対する脳内グルタミン酸反応として情動処理に密接に関わる前頭眼窩野の変化を調べた。その結果、欲求性行動においては、刺激中やや減少し刺激後に大きく増加する2相性の反応パターンを示した。いっぽう、嫌悪性行動おいては、刺激中と刺激後に共に正のピークを持つ2峰性の反応パターンを生じた。すなわち、前頭眼窩野のグルタミン酸反応は、欲求性と嫌悪性行動に対して異なる反応パターンを示した。
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