研究課題/領域番号 |
09410042
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
橋本 和幸 金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
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研究分担者 |
交野 正芳 愛知大学, 文学部, 教授 (50113056)
三上 勝也 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (10068752)
碓井 たかし 金沢大学, 文学部, 教授 (40079447)
渡邊 正 愛知大学, 文学部, 教授 (10113333)
泉 琉二 三重大学, 教育学部, 教授 (90024455)
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キーワード | 高齢化社会 / 生活選択 / 東海地域 / 北陸地域 / コミュニティ / 家族の同居-別居 / 方面要員 / 仕事 |
研究概要 |
1.研究会では、「金沢・岡崎調査」の結果報告(泉)、「金沢市の方面要員活動」の報告(橋本)、「わが国の社会福祉サービスとイギリスの対人サービス」(交野)、「スエーデンのKonungariketサービス」(碓井)、「スェーデンのレジデンシャル・ホーム」(溝部)についての報告を行い、質疑を行った。 2.「高齢化社会と生活選択」のテーマを、広く現代社会説のレベルで検討する必要のあることを確認した。単に福祉次元に止まらず、M,ウェーバーの合理化概念の再吟味(マーフィー)、ベックやギデンズらのリスク社会概念の可能性、メルッチの個人化のポテンシャルの実現可能性等を検討することで、テーマの地平の広がりを獲得しうる。 3.具体的・実証的には、各自独自に研究を進めてきた。施設利用、非営利団体活動、家族の同居-別居、高齢者の就労と生涯学習、ライフスタイル、生活欲求充足等について研究を深めてきた。『研究成果報告書』で明らかにされる。 4.高齢化社会と生活選択のテーマは地域社会研究の次元では、例えばコミュニティ研究として考えてみることもできる。ユートピア的アプローチでなく、リアリティのアプローチとして。そこでは、主体的共同化や自助・共助の問題が、今日中心となってくる。戦前の金沢市の方面委員活動-特に大正、昭和初期-に、この萌芽があるのではないかと考える。今日の都市インナーエリアの諸課題を、伝統的近代と関連づけて、地域史のなかで問うていくことも肝要となってきている。
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