研究課題/領域番号 |
09410045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小田 利勝 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90124536)
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研究分担者 |
浅田 匡 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (00184143)
野上 智行 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80127688)
小石 寛文 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70030591)
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キーワード | ライフ・スキル / サクセスフル・エイジング / 高齢者 / 高齢化 / サード・エイジ / Pre-Retirement Association |
研究概要 |
ライフスキルやサクセスフル・エイジングに関する著書や論文、資料、情報の収集とそれらのレヴュ-を通じて、ライフスキルおよびサクセスフル・エイジングに関する過去から現在に至る研究成果や論議を整理した。この作業の中には、各種の雑誌や読み物、新聞に掲載された記事、一般向けの単行本や各種機関、団体が発行したパンフレット類の収集、整理を含んでいる。また、高齢者のライフスキルに関する研究や実践で多大の成果を上げているイギリスのギルフォード(Guildford)にあるイギリス・北アイルランド退職前教会(Pre-Retirement Association of Great Britain and Northern Ireland : PRA)および同地にあって高齢者研究、退職者研究に数多くの実績を残しているサリ-大学を訪れて、PRAの所長(director)であるMary Davies博士や研究員のAnthony Chiva博士、Joanna Walker博士、サリ-大学教授のPeter Jarvis博士から多くの最新情報と本研究上の助言、指導を得ることができた。以上の研究成果については、「退職に関する新たな視点とサード・エイジの生活課題」と題して、『神戸大学発達科学部研究紀要』第5巻第2号に発表した(1998年3月刊)。そこでは、サクセスフル・エイジング(successful aging)や老後生活に関するこれまでの社会老年学研究の多くは、就業・退職形態についてはあまり注意を払ってこなかったが、最近になって、就業・退職形態の多様性をエイジング研究に反映させる試みが現れてきていること、そして、その鍵概念となっているのがサード・エイジ(the third age)であることを指摘し、近年の就業・退職形態の動向とそれに関する先行研究およびサード・エイジに関する論議を整理し、次年度以降に行うサクセスフル・エイジングへ向けたサード・エイジにおける生活課題とライフスキル(life skills)に関する調査の枠組みを検討した。
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