研究課題/領域番号 |
09410045
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小田 利勝 神戸大学, 発達科学部・附属人間科学研究センター, 教授 (90124536)
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研究分担者 |
浅田 匡 神戸大学, 発達科学部・附属人間科学研究センター, 助教授 (00184143)
野上 智行 神戸大学, 神戸大学長 (80127688)
小石 寛文 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70030591)
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キーワード | ライフスキル / コンピテンス / サクセスフル・エイジング / 高齢者 / 高齢化社会 / 神戸市 / 日常生活活動能力 / 老後生活観 |
研究概要 |
前年度に引き続き神戸市在住の65歳以上の男女5千人を対象とする郵送調査から得られた2,732票の分析を進めた。サクセスフル・エイジングの測定尺度として老後生活観尺度(9項目からなる肯定的老後生活観尺度α=0.889、9項目からなる否定的老後生活観尺度α=0.837)とアフェクト・バランス尺度(6項目からなるポジティブ・アフェクトα=0.843、8項目からなるネガティブ・アフェクトα=0.837)を作成し、ライフスキルに関しては、日常的な生活活動に関わる128項目を探索的因子分析と共分散構造分析による確証的因子分析によって以下のように名付けうる因子が見出された。「アスピレーション」(10項目α=0.835)、「インテリ」(6項目α=0.727)、「お茶目」(6項目α=0.625)、「ストレス処理」(7項目α=0.744)、「スマート」(6項目α=0.851)、「フォロワー」(α=0.555)、「フランク」(6項目α=0.824)、「依存」(4項目α=0.676)、「計画性」(6項目α=0.788)、「孤独」(4項目α=0.764)、「合理性」(4項目α=0.816)、「自分を大切にする」(5項目α=0.777)、「自己主張」(9項目α=0.752)、「信念」(6項目α=0.765)、「親和」(9項目α=0.822)、「人的資源」(6項目α=0.800)、「折り合い」(8項目α=0.777)、「協調性」(4項目α=0.748)、「状況対応」(3項目α=0.781)、「体力」(5項目α=0.791)、「丁寧」(5項目α=0.675)、「孤高」(6項目α=0.643)、「怒りの処理」(5項目α=0.692)、「目標設定」(4項目α=0.741)、「融和」(5項目α=0.814)。これら諸因子の中には、これまで中高年層のライフスキルとみなされているものとはかなり異なったものや、それらの水準が高くても(低くても)必ずしも老後生活観やアフェクト・バランスが肯定的(否定的)ではないものもみられる。現在、その詳細についてさらに分析を進めているが、高齢期におけるライフ・スキルやコンピテンスに関する従来の知見とはいくぶん異なった知見が得られそうである。
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