研究課題/領域番号 |
09410049
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
鐘ヶ江 晴彦 専修大学, 文学部, 教授 (20129919)
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研究分担者 |
石川 准 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60192481)
木村 英憲 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40201462)
野口 道彦 大阪市立大学, 部落問題研究室, 教授 (00116170)
塚田 守 椙山女学園大学, 文学部, 教授 (80217273)
福岡 安則 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80149244)
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キーワード | 外国人就労者 / 人権問題 / アンケート調査 / 差別 / 外国人施策 / 人権学習 |
研究概要 |
作年度に引き続いて、外国人労働者や支援組織からの聞き取り調査をそれぞれの地区で実施した。一方、本年度の中心的な研究活動として、地域住民に対するアンケート調査を準備し、実施した。 アンケート調査は、外国人市民に対する先進的な政策の推進で知られる神奈川県川崎市と、日系南米人が多く居住し自動車関連の工場で働いている三重県鈴鹿市を対象地域にした。3月の合宿研究会(前年度)で決定したアンケート項目に従って鐘ケ江と野口、及び木村が質問文・回答選択肢の原案を作成し、それを9月に実施した合宿研究会において検討し、その結果に従って鐘ケ江が調査票を作成した。調査票は、以下の質問項目によって構成されている。 1.対象者の属性 2.パーソナリティ特性 3.差別や人権についての考え方 4.外国人イメージ 5.外国人や外国人政策についての意見 6.ナショナリズム 7.外国人との接触度 8.外国人労働者についての考え方 9.人権学習への参加度 10.川崎市、鈴鹿市独自の質問(川崎は市の外国人政策について、鈴鹿は前年に起きた外国人をめぐる「うわさ」について) アンケート調査の対象者は、川崎市の二つの区(川崎区、宮前区)と鈴鹿市の選挙人名簿からのランダムサンプリング(抽出率80分の1)によって選び、川崎市4,188、鈴鹿市1,727を得た。この対象者に対して郵送法で調査を実施し、川崎市1,260、鈴鹿市572、合計1,832の有効回答を得た(回収率31.0%)。このアンケート結果をSPSSを使って集計・分析した。その概要は、1999年3月の日本解放社会学会において報告する予定である。
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