研究課題/領域番号 |
09410052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
田中 義久 法政大学, 社会学部, 教授 (10061178)
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研究分担者 |
小林 直毅 熊本学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (10249675)
伊藤 守 新潟大学, 人文学部, 教授 (30232474)
常木 暎生 関西大学, 社会学部, 教授 (90163857)
藤原 功達 中京大学, 社会学部, 教授 (10238636)
小川 文弥 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (70177137)
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キーワード | 情報化 / 地域 / コミュニケーション / メディア / 川越 |
研究概要 |
現在、人々を取り巻くメディア環境が急速に変化し、またコミュニケーション行為の構造も大幅に組み替えられつつある。本研究は、平成3〜4年度にかけて実施した調査研究(科学研究費・総合研究A)に引き続き、埼玉県川越市を調査対象地に設定し、時系列的な変化を射程に入れつつ、情報化の展開のなかでの地域社会に住む人々のコミュニケーション行為の変容を検証するものである。 マスメディアだけでなく、移動体通信、パソコン通信、インターネット等に代表されるメディエイティド・コミュニケーション行為が、生活世界に浸透し普及しているなかで、本年度は、行政、経済、観光、文化活動、日常的生活等との関連を、主にケース・スタディの実施により、知見を収集してきた。川越市の特徴の第一は、「蔵づくりの町」として年間350万人もの観光客を集めている点にある。観光振興の中心的な担い手は旧市街の商業区域の住民であり、観光振興の契機のひとつは、かつてのNHK大河ドラマ「春日局」であった。しかし、現在では旧市街の商業地域の積極的な「町並み保存」活動や、年4回開催される祭りなどのメディア・イベント、広告等による情報宣伝活動、人的なネットワークづくりなどの独自な展開をみせている。 また、旧市街の他にも郊外の農業区域、および新興住宅区域が川越全体の地域を構成しており、例えばCATVの敷設状況にも他の制度的条件も加わって、各区域はコントラストを示している。とりわけ、川越市は東京の通勤圏に位置していることも影響して、住民の生活意識と地域性との関連も対照的である。今後は、こうした知見をふまえつつ、人々のコミュニケーション行動および地域生活について、数量的な手法とも組み合わせつつ調査を継続していく予定である。
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