研究課題/領域番号 |
09410062
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
米村 昭二 吉備国際大学, 社会学部, 教授 (40032742)
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研究分担者 |
桜井 義秀 北海道大学, 文学部, 助教授 (50196135)
平川 毅彦 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (80189828)
浅井 美智子 山梨県立看護短期大学, 教授 (10212466)
石川 由香里 活水女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (80280270)
江成 幸 三重大学, 人文学部, 助教授 (20269682)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 日系ブラジル人 / 職業 / 価値志向 / 適応 / 差別 / 国際結婚 / ラグド・個人主義 / 国籍 |
研究概要 |
本研究は、はじめに日本在住の日系ブラジル人労働者の日本という異文化社会への職業的・社会的・文化的適応を群馬、栃木、神奈川、山梨、愛知、滋賀、岡山、広島県における507人を対象に調査し、地域間比較はもとより、被調査者の来日前後における職業間のズレが大きく、それが職業的適応を阻害していることを解明した。なかでも、日系ブラジル人と日本人の価値志向の違い、とくに日系人のrugged individualismと日本人の慎ましさ、謙虚さとのズレが大きく、それが、組織的な流れ作業や企業組織への職業的適応を阻み、職場でのプレッシャーや閉塞感に繋がっていることも明らかにされた。その反面、この楽天的な個人主義が日本人や地域社会との交流にプラスに作用している側面もあることが分かった。また、職業的・文化的適応に際して一世よりも二・三世に適応能力が高く、日本人意識も来日を契機に強まり、出稼ぎから定着への動きのなかで共存できる共通の地盤が形成されつつあることも究明された。もちろん、日本人との給料格差、日本人に先立って解雇されることや宿舎探しの困難性に差別を感じ取っていることも解明された。要するに、本調査では、価値志向による文化的葛藤、職業の不連続性、企業組織へのマルアジャストが究明されている。 国際結婚については、86ケースのカップルを調べ、1)国際結婚カップルに対して日本社会は、閉鎖的排他性が強く、政治的、社会的、文化的障壁が張りめぐらされていること、2)カップル間の家事分担、育児について夫が欧米人の場合対等関係が強く、アジア系のケースではメイル・ドミナントであること、3)子女教育では、トランス・ナショナルな選択肢が多いことからこの利点をフルに活用した教育が進められている。以上の3点が明確に確認されている。
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