研究課題/領域番号 |
09410065
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
村田 翼夫 筑波大学, 教育学系, 教授 (10000085)
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研究分担者 |
稲葉 継雄 九州大学, 人間環境学研究科, 教授 (00134180)
内海 成治 大阪大学, 人間科学部, 教授 (80283711)
山田 達雄 中村学園大学, 家政学部, 教授 (90047887)
渋谷 英章 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50183398)
西野 節男 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (10172678)
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キーワード | 国際教育交流 / 国際教育協力・援助 / 発信型研究 / 帰国留学生 / 帰国研修生 / 日本の影響 / アジア / 日本モデル |
研究概要 |
1.研究に関する打ち合わせ会:1999年11月7日(日)に、東京学芸大学 人文研究棟本館4階教育学演習室において研究打ち合わせ会を行った。この会合では、(1)国別研究成果の報告、(2)今後の作業内容と分担(アンケート調査結果の分析および訪問調査結果のまとめ等)、(3)研究のまとめ方(地域別・国別、教育協力・援助との関係)、(4)最終報告書の作成について検討を行った。参加者は9名であった。 2.海外にてのレビュー調査:今年度、昨年度に引き続き2名が海外でのレビューを実施した。渋谷英章氏は、1999年8月26日-9月5日間フィリピン、村田翼夫氏は、1999年11月23日-12月5日間タイで調査を行った。 3.資料整理:アンケート調査の結果内容を集計・整理して、Microsoft Accessにて編集・加工の作業を行った。 4.アンケート調査の主な結果:日本における「施設・設備」、「教員給与・社会的地位」「小集団活動」「制服」「朝礼」などは7ヶ国の元留学生・研修生共通に高く評価された。学校教育における「自主的学習、見学、観察」などの特徴も共通に評価されていた。「読書の習慣」「よく記録を取る」の指摘は東南アジアの元留学生・研修生に多かった。「時間厳守」も共通に評価は高かったが、東南アジア諸国の回答者はその採用には疑問を持っていた。「研究室・実験室制度」には、東南アジアの元留学生は、評価したが、東アジア(中国・韓国)の元留学生は批判的であった。「年功序列」「男女差別」は韓国を除き批判的評価が多い、という興味深い結果であった。 5.最終報告書:以上の調査結果を踏まえて、日本の教育のアジア諸国に対する影響を総括し、日本の教育は、今後、国際的にいかなる事柄を発信して行けばよいのかについて検討し合い、その成果を最終報告書にまとめた。
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