研究課題/領域番号 |
09410068
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
浅沼 茂 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30184146)
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研究分担者 |
橋本 美保 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60222212)
森茂 岳雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30201817)
平野 朝久 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40128773)
三笠 乙彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80015445)
児島 邦宏 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70014826)
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キーワード | 総合学習 / 比較調査 / 実践校 / 先進国 / 開発途上国 / 生活世界 / リアリティ / リアリズム |
研究概要 |
今年度は、総合学習カリキュラムについての国際的な視野を開発するために、日本における実践と外国における実践を比較調査するために、日本における実践先進校を訪れると同時に、諸外国における総合学習実践校に関する情報収集を行った。総合学習カリキュラムについては、実際の現場での実践的なプログラムや各教師の意識の間には、大きな差異が見られた。実践や教師の意識のばらつきは、諸外国との差異以上に大きく、先進国での先進的な実践については、むしろ普遍性と共通性が見られた。このような総合学習がグローバルな規模で何故試みられているのであろうか。この問題を解明するには、先進国、開発途上国における経済構造の指標と教育には、密接な因果関係があるのではないかという仮説の設定を必要とする。先進国においては、生活世界においてリアリティが欠如による実践的な生活能力の発達と遅れが深刻な問題であり、このリアリティの回復をめざす教育プログラムの開発が必要とされている。他方、開発途上国においては、日々の生活を維持するために過酷なリアリズムのなかで子どもたちがいきなり大人の生活の仲間に入ることを強いられている。総合学習の必然性は、このような時代的ニーズを背景にしており、個々の国や社会の価値判断を超えている。今年度は、文献を通して、またいくつかのフィールドワークにより、以上のような仮説の可能性が明らかになった。次年度においては、このような仮説を基に、さらにフィールドを拡大し、実践についての調査をより詳細に進める予定である。
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