研究課題/領域番号 |
09410075
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
小林 順子 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20089288)
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研究分担者 |
小野田 正利 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (60169349)
大坂 治 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (60149739)
古沢 常雄 法政大学, 文学部, 教授 (30061211)
井上 星児 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (70223253)
桑原 敏明 筑波大学, 副学長 (00015439)
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キーワード | フランス / フランス教育 / 教育課程 / 学習指導要領 / カリキュラム / 教育内容 |
研究概要 |
1. 21世紀を目前にして、わが国とほぼ同時期に行われつつあるフランスの全国教育課程基準の大規模な再編成は、すでに小学校・中学校段階の改訂を終え、実施段階に入り、各学校現場では徐々にその評価とともに新たな課題があらわれはじめている。高校については、1998年のはじめから教職員、生徒、親といった国民各層との改革協議の場を設定し、多くの論争を巻き起こしながら、1999年3月に最終案「21世紀に向けての高校」が発表され、学年進行で今年度から実施されることになっている。これらの中で特徴的なことは、改革手続きの過程においてより慎重な国民的合意を図ろうとする姿勢であり、また共通教育部分の枠紐みの強化とともに、学習者である生徒の負担軽減と、一人ひとりに対応した学力向上のために、学校現場で学習支援の装置と機会をより拡大していこうという方向であろう。 2. 研究代表者および研究分担者は、今年度計2回の研究総会を開催することにより、上記の改革の動向とその特徴、教育課程改革と関連する教科書制度や学力判定の仕組み、およびそれらの改革の背景にある学力観・知の構造などについて、相互の専門的分野を生かした討議をすることにより、研究課題の明確化と深化につとめた。また2名の外国出張調査により、いくつかの学校教育計画書を収集し、個々の学校段階での改革の実施について分析をおこなってきた。 3. 来年度においては、これらの改革の概要とともに、学習指導要領を含めた教育課程改革の基本資料集を発行することを準備している。
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