研究課題/領域番号 |
09410075
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
小林 順子 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20089288)
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研究分担者 |
古沢 常雄 法政大学, 文学部, 教授 (30061211)
井上 星児 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (70223253)
桑原 敏明 筑波大学, 教育学系, 副学長 (00015439)
小野田 正利 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60169349)
大坂 治 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (60149739)
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キーワード | フランス / 教育課程 / カリキュラム / フランス教育 / 教育内容 |
研究概要 |
1.わが国の教育課程改革にやや先行しながら、フランスでは1990年代半ばから、段階的に小学校・コレージュそしてリセの学習指導要領の改訂・実施が進められてきた。フランスが抱える課題は、その基本的な構造と性格において、わが国のそれと類似した点が多いが、実際の具体的方策ではかなりの相違があることがわかった。それは改訂の手続きはもちろんのことながら、知の構造をどのようにとらえるか、各学校段階ごとでの学力の中身をどのように設定するのか、といった基本的理念に関する部分に特徴的に見て取ることができる。 2.4年間の研究期間の最後のまとめの本年度は、研究の視点の確認とあらたな分析を必要とする課題についての情報交換のほか、個々の研究論文相互の検討をおこなうために、合計2回の研究総会を開催した。そこにおいては、小学校およびコレージュでの教育課程改革の実施状況、さらに今年度から始まったリセにおける教育課程改訂の理念と内容について、研究分担者が担うそれぞれの教科や領域をもとに共同討議を実施した。 3.これらの成果を基にして、教育課程改革の原理についての分析をおこなった総論部分と、実際の学校現場の状況さらには教科書の考察も含めた各教科の教科課程の構造を分析した各論部分からなる最終報告書『フランスの教育課程改革』を発行した。また前年度に発行した『フランスの教育課程改革/Documents(資料集)』は、従来は教育学関係者に限定されて利用されることがほとんどであったが、多方面から引き合いがあり、活用の範囲が広がっている。
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