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1997 年度 実績報告書

多元文化社会アメリカの教育におけるオートノミーとコントロールに関する史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09410076
研究機関日本大学

研究代表者

羽田 積男  日本大学, 文理学部, 教授 (60156346)

研究分担者 永塚 史孝  日本大学, 短期大学部, 講師 (20246797)
松浦 良充  明治学院大学, 文学部, 助教授 (30209499)
田中 智志  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80265967)
坂本 辰朗  創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)
北野 秋男  日本大学, 文理学部, 助教授 (50169869)
キーワード多元文化 / アメリカ教育 / オートノミー / コントロール / 歴史
研究概要

本年度は研究課題と取り組む初年度であり、課題に対する共通理解や問題意識を共有するために多くの時間をこれに割いた。全体的な研究集会を2回開催することで研究を推進した。1回目は、10月10日に開催し、研究代表者から研究課題に関する概略を説明した。次いで研究分担者の北野秋男などが研究課題に対応する文献の紹介と解説をおこなった。研究分担者の宮本健市郎は「フレデリック・バ-クにおける自発性の原理」を、村田邦子は「植民地ペンシルヴェニアにおける多元文化的社会形態と教育形態の成立過程」について発表し、研究協力者の福地周子は「ホ-レス・マンを中心とするコモン・スクール運動と多元文化社会」を発表し、討論を充実させることで課題に対するいくつかのアプローチ法について知見を得た。
第2回の研究集会は、平成10月1月8日から10日までの日程で開催され、研究分担者の北野秋男は「富(Wealth)による救済と堕落」を、立川明は「第一次大戦後におけるカレッジ教育の復活について」を、松浦良充は「シカゴ大学のDepartment of Educationの廃止問題について」を、小玉重夫は「アメリカ教育改革における市場と公共性」について発表した。さらに特別講演者として能登路雅子(東大)を招き、「歴史展示をめぐる多文化ポリティクス」と題して長時間の発表をして頂いた。研究協力者の犬塚典子は「アメリカ陸軍士官学校における女子学生」を、佐藤哲也は「ピューリタン・マザ-における自己統治」を、住岡敏弘は「南北戦争後における黒人公教育の展開」を発表してそれぞれの立場から研究課題に取り組み、研究の成果を公にした。初年度とは言え、上のような多様な研究発表や討論から、多元文化社会アメリカの教育の特質、教育におけるオートノミーとコントロールの問題までを、ひろく人間形成の問題として捉える研究が大いに進展した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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