研究課題/領域番号 |
09410082
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
澤野 由紀子 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 主任研究官 (40280515)
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研究分担者 |
田中 雅文 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (10217078)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
鬼頭 尚子 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 研究員 (00290859)
山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 室長 (50135646)
梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (30110092)
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キーワード | 学社連携 / 学校教育 / 社会教育 / 生涯学習体系 |
研究概要 |
本研究は、初等・中等教育段階における学社連携・融合の新しいパラダイムの創出と展開の方策を、(1)青少年の「生きる力」向上促進に資する学社連携、(2)成人の学習援助としての学校開放、及び(3)上記を踏まえた地域の教育・学習機会(資源)の体系化の視点から分析することを目的としている。今年度は、全国市区町村へのアンケート調査票の作成と集計結果の分析のため、7月24日、10月24日,1月16日の3回、研究会を開催するとともに、以下を行った。 (1)文献調査と分析・作業枠組の構築 成人教育、生涯教育、学校教育の各分野における学社連携・融合に関する内外の先行調査研究を洗い出し、本研究の分析・作業枠組を構築した。具体的には、学校と社会教育施設の連携、地域の人材の活用をシステム化するための、行政機関及び地域における組織づくりに着目することとし、国外ではアメリカ合衆国、イギリス、オーストラリア等,国内では市川市、川崎市、仙台市等にみられる、学校と地域社会を連携するためのコーディネート組織及び担当者に関する比較研究を行った。 (2)全国市区町村へのアンケート調査 学社連携・融合の制度、施策及び事業の実態を把握するため、全国の市区町村の教育委員会を対象にアンケート調査を行った(3238市町村悉皆調査、回収率49%)。調査の主な内容は、市区町村における学校連携・融合の推進体制、学校における地域資源の活用、学校外施設・機関との連携、地域に対する学校開放、学校週5日制への移行への対応、学社連携・融合を進める上での問題点などである。 (3)専門家による指導助言と特別講演会 NPOの立場から地域における子どもの遊び場などの環境整備を専門とする「まちとこどもの環境研究所」所長の内藤裕子氏に平成10年度の研究の進め方に関する指導助言を受けるとともに、国立教育研究所において「地域のなかの子どもと教育」をテーマとする講演会を開催した。
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