研究課題/領域番号 |
09410084
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研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
中澤 恵江 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 室長 (60155702)
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研究分担者 |
中川 辰雄 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (00164137)
佐藤 正幸 国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 主任研究官 (50222021)
佐島 毅 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 研究員 (20241763)
中野 泰志 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (60207850)
福島 智 金沢大学, 教育学部, 助教授 (50285079)
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キーワード | 盲ろう / 稀少障害 / 重複障害 / 視覚障害 / 聴覚障害 / 情報 / 特殊教育 / インターネット |
研究概要 |
平成10年度の計画に沿って以下の研究を行った。 1 ニーズに応じた資料の収集 1) 教育実践・教材に関する一次資料収集のために、優れた実践を行っている教育機関(盲学校2、聾学校2、難聴幼児通園施設1)を訪問し、ビデオにによる実践と教材の資料を収集した。 2) 北陸地域において支援の核となっている研究者および盲ろう者友の会の訪問と、東海地域で核となっている盲ろう者友の会および通園施設を訪問した。各地で行われているサポートを、他地域とどう情報交換するか、また、全国の動向をどのようにとらえて地域で活用するかが課題となっており、インターネットの活用が示唆された。 3) 国立特殊教育総合研究所に寄せられる盲ろうに関する相談と問い合わせから、どのような情報のニーズが日本各地であるのかを分析し、研究所紀要において報告した。 2 資料の整理・分類・翻訳 1) アメリカ合衆国の盲ろう教育の核の一つである、パーキンス盲学校の最新の資料(書籍15点、論文10点、研修会用テキスト3点、ビデオ3本)特に、日本では実践例の少ない盲ろう児のインクルージョンについて整理した。 2) アメリカ合衆国の盲ろう教育のNational ClearinghouseであるDB-Linkとの情報交換を行い、コミュニケーションについての資料の日本語翻訳と、日本の盲ろう教育実践を一部英訳した。 3 情報システムの構築 1) 「盲ろう情報ネットワーク(Deafblind Information Network in Japa,DB-IN)」をURL:http://www.nise.go.jp/research/chofuku/nakazawa/index.htmlにおいて平成10年12月より試験運用を開始した。 2) 情報の定期的更新を、約週一回、「情報・ネットワーク・知識・リンク」の4領域に分けて行っている。 4 ニーズに応じた多様な情報提供形態の整備 1) インターネットによるオンライン情報提供を上記web pageにおいて開始した。 2) 上記web pageにおいて、弱視および盲の利用者のアクセスのために、拡大文字・白黒反転・テキスト版を作成した。 5 提供した情報の活用についての調査 1) 上記web pageに掲示板を用意し、その中で情報の活用状況の把握を行った。 2) 各地の盲ろう者友の会へ、電子メールおよび訪問によって、上記web pageの情報の活用状況を調査した。
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