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1998 年度 実績報告書

沖縄県多良間島における伝統的社会システムの実態と変容に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09410095
研究機関琉球大学

研究代表者

高良 倉吉  琉球大学, 法文学部, 教授 (60264470)

研究分担者 狩俣 繁久  琉球大学, 法文学部, 助教授 (50224712)
赤嶺 政信  琉球大学, 法文学部, 助教授 (40192893)
川平 成雄  琉球大学, 法文学部, 助教授 (30214505)
池宮 正治  琉球大学, 法文学部, 教授 (00044842)
山里 純一  琉球大学, 法文学部, 教授 (50166659)
キーワード沖縄県多良間島 / 伝統的社会システム / 経済史的研究 / 琉球
研究概要

沖縄県宮古郡の多良間島は、第2次大戦において壊滅的な打撃をうけた沖縄本島に比べて戦争被害の比較的ちいさく、前近代、近代の歴史史料が保存されているうえに、芸能、音楽、民俗、言語の面で文化的伝統をよく保持する。しかし、急激な社会の変化、ライフスタイルの変容、過疎化などによって多良間島社会にも変化が随所にあらわれている。多良間島社会の実態と変容を多面的、総合的に解明するために、第2年度目である本年度は、以下のことをおこなった。
(1) 本年度も昨年度にひきつづき、歴史史料の調査、写真撮影などをおこなった。
(2) 「八月踊り」の調査、収録のほかに、スツウプナカ(豊年祭)を、赤嶺政信(民俗学)、玉城政美(琉球文学)、狩俣繁久(方言学)に、大胡太郎、鈴木寛之などの研究協力者をくわえた共同調査もおこなった。
今後はそこで得られた資料をもとに、1985年に玉城政美、狩俣繁久等がおこなったスツウプナカとの変容がみられるかどうかを検討する予定である。
(3) 初年度、第2年度の調査等の成果をもとに、昨年末に、代表者、分担者、研究協力者、調査に参加した大学院学生、それにパリ大学のフランシス・ヴェイヴェール教授(特別参加)を交え、意見交換及び中間報告のための宿泊研究会をもった。ヴェイヴェール教授は、1980年代に多良間島の民俗を調査しており、教授との意見交換は有意義であった。今回の討議の主な内容は、明治以降の多良間村経済の史的変遷と、方言学的な観点から見た多良間島方言の位置づけ、録画ビデオをみながらの「八月踊り」の本土芸能や沖縄宮廷芸能との比較などであった。方言学的にみると、多良間島は八重山方言圏に属するという報告があり、それを歴史的に如何にとらえるかをめぐっての討論があったが、今後の課題である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山里純一: "「急急如律令」考" 琉球大学法文学部紀要『日本東洋文化論集』. 第5号. 1-18 (1999)

  • [文献書誌] 狩俣繁久: "音声の面からみた琉球諸方言" ことばの科学. 9(発刊予定3月). 1-72 (1999)

  • [文献書誌] 高良倉吉: "琉球王国の展開" 岩波講座世界歴史. 13. 77-96 (1998)

  • [文献書誌] 川平成雄: "戦時統制経済下の沖縄糖業" 琉球大学法文学部紀要『経済研究』. 第56号. 77-91 (1998)

  • [文献書誌] 山里純一: "日本古代史料にみえる南島" 史料編集室紀要. 第23号. 167-208 (1998)

  • [文献書誌] 川平成雄: "戦後恐慌・ソテツ地獄・沖縄振興計画" 沖縄戦研究. I. 18-48 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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