研究課題/領域番号 |
09410096
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
所 功 京都産業大学, 日本文化研究所, 教授 (10087728)
|
研究分担者 |
若松 正志 京都産業大学, 経済学部, 助教授 (20230922)
川北 靖之 京都産業大学, 法学部, 教授 (70131274)
金井 清一 京都産業大学, 一般教育研究センター, 教授 (50086295)
五島 邦治 園田学園女子大学, 短期大学部, 助教授 (80269886)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
キーワード | 京都 / 上賀茂神社 / 下鴨神社 / 賀茂の社家 / 伝来の資料 / 賀茂奏事始 / 賀茂臨時祭 / 研究文献目録 |
研究概要 |
この共同研究は、京都の賀茂大社(上賀茂社と下鴨社)に関する膨大な資料のうち、上下両社の社家(賀茂一族で神社に奉仕してきた諸家)に伝来した資料を、可能な限り調査収集し、賀茂文化の研究に役立てることを目的として、6名の研究分担者を中心に3名の研究協力者なども加わり、3年間実施した。 ただ、賀茂社家は、明治4年(1871)約250家が一斉に廃止され、大部分が神職から離れたので、その伝来資料を自家に残している子孫は少なく、ほとんど散逸して行方が判らない。 そこで我々は、まず上下両社に現存する資料の概要を調べたところ、社務日誌だけでも江戸前期から明治初年までの詳細な記録が、ほぼ揃っていることを確認した。ついで旧社家の主な御子孫宅に資料の存否を尋ねたところ、上賀茂の岩佐家文書などは、京都市歴史資料館が市史編纂資料として一括マイクロフィルム化ずみで、その複写を頒けて頂くことができ、また下鴨の鴨脚家文書などは、京都府総合資料館に入っている分や明治時代に東大の史料編纂掛で影写した分などの内容を調べることができた。 さらに旧社家から寄贈されたり流出した資料のうち、京都以外の公的機関に所蔵されているものとして、国立国会図書館の賀茂社記録や、国文学研究資料館史料館の旧神祇院収集賀茂文書は、極めて良質の資料であることを確認し、その一部を撮影させて頂いた。なお、旧社家伝来資料ではないが、宮内庁書陵部、国立公文書館および名古屋の蓬左文庫、伊勢の神宮文庫などに所蔵されている賀茂関係資料も、概要を調査した。 このように各所で調査し複写等を収集した資料は、現在整理中である。ただ、その一部を解説使用した「賀茂奏事始」「賀茂臨時祭」の新研究や、上下両社の現神職および賀茂氏研究者等をまねいて承った内容、賀茂社関係古伝集成、賀茂社関係研究文献目録などは、本学日本文化研究所の紀要や所報に順次掲載している。
|