研究課題/領域番号 |
09410099
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
姫田 光義 中央大学, 経済学部, 教授 (10096159)
|
研究分担者 |
久保 亨 信州大学, 人文学部, 教授 (10143520)
奥村 哲 東京都立大学, 人文学部, 教授 (80144187)
井上 久士 駿河台大学, 法学部, 助教授 (30286108)
高田 幸男 明治大学, 文学部, 助教授 (90257121)
笹川 裕史 東京都立短期大学, 助教授 (10196149)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
キーワード | 中華民国 / 国民政府 / 戦後 / 中国国民党 / 中国共産党 / 中華人民共和国 |
研究概要 |
3年間の共同研究を通じ、下記のような成果をあげることができた。 1.戦後中国の全体像の見直し。90人が参加したシンポジウム「戦後中国の再建と改革」(99.3)、2回の研究合宿、30回以上に及んだ研究会での報告と討論などを通じ、第二次世界大戦という大きな変動を経た中国が、1945年から49年にかけ戦後の再建と改革と方途をめぐって様々な課題に直面しており、諸勢力の複雑に錯綜した動向があったことを総合的に考察することができた。これは、この時期をたんに49年革命の前史として見る傾向が強かった従来の通説を、根本的に見直す作業となった。 2.戦後中国政府の諸政策に関する実証研究の深化。東北政策、土地政策、経済政策、少数民族政策、教育政策など、国民政府が決定施行しようとした多方面の政策について、近年、利用可能になった各種の文書史料を駆使しながら、個別的実証研究を格段に深化させることができた。 3.論文集の取りまとめ。全体像の見直しと個別研究の深化を踏まえ、充実した論文集『戦後中国国民政府史の研究』の刊行を準備することができた。なお本論文集はすでに原稿をまとめ終わっており、目下、刊行助成を申請中である。 4.基本的資料の整理と分析。中国国民党機関誌『中央日報』の社論目録を作成するとともに、その重要なものについて翻訳解題の共同作業を進め、科学研究費成果報告書に掲載した。
|