研究課題/領域番号 |
09410100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
保坂 一夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20074289)
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研究分担者 |
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
広渡 清吾 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60025153)
木村 靖二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20011306)
川村 陶子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80302834)
相澤 隆 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40202444)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | ドイツ / 政治文化 / 欧州統合 / ドイツ文学 / 歴史認識 / ナショナル・アイデンティティ / 反ユダヤ主義 / 国際文化交流 |
研究概要 |
本研究は、現代ドイツの政治文化の変容を欧州統合の進展と関連づけて、歴史学、文学、法学、国際関係論など多様な学問的視点から学際的に分析した。3年間の研究期間を通じて、研究代表者と分担者全員が基礎資料の収集と分析に従事し、分担者は各個別テーマの研究に努めた。 分担者の個別研究は年に6回開かれた研究会で報告しあい、相互批判を重ねた。とくに研究を統括する代表者の保坂は文学研究の視点から「統一ドイツの新たな文学思想潮流」の解明に取り組み、旧東ドイツの作家C・ヴォルフにおける「過去の克服としての記憶との対決」を論究した。石田は歴史学の立場から「現代ドイツの過去の克服と反ユダヤ主義」を追究すると同時に、1990年代後半の多様な「歴史論争」の諸相を現代ドイツの政治文化の変容を映す鏡と捉えてその連関と特質を解明した。また川村は国際関係論の立場から「現代ドイツの文化交流政策」の展開を、1990年代のドイツにおけるナショナル・アイデシティティの変化、独仏文化協力・欧州統合の進展に関連づけて追究した。相澤は平成11年7月にドイツ・ボーフム大学でのシンポジウムで本研究全体の中間報告を行った。 また研究成果の公開・社会化を目的として、平成10年1月には在日ドイツ大使フランク・エルベ氏を、平成11年9月にはベルリン工科大学社会学教授ヴェルナー・ベルクマン氏を招聘して国際シンポジウムを行った。なお、平成12年3月には石田が本研究成果をベルリン工科大学の国際シンポジウムに参加して発表する。
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