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1999 年度 実績報告書

戦争遺跡に対する考古学的調査及び研究方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09410105
研究機関琉球大学

研究代表者

池田 栄史  琉球大学, 法文学部, 教授 (40150627)

研究分担者 後藤 雅彦  琉球大学, 法文学部, 助教授 (30291553)
キーワード近代 / 戦争遺跡 / 陸軍病院南風原壕群
研究概要

最終年度である平成11年度は、過去2年間の収集資料の整理と補足調査を行い、報告書を作成した。
補足調査では、調査対象地として選んだ沖縄県南風原町陸軍病院南風原壕群の第一外科病院壕群における未調査地域で、壕の確認を目的に、測量調査を行った。その結果、第23号壕の南隣約10mの位置に、陥没を確認した。さらに、ここから第7〜8号壕の分布域までの約100mの範囲は地滑りが激しく、壕の可能性がある明確な陥没は認められなかった。しかし、斜面に向って広く陥没している部分を2〜3ヶ所確認しており、今後、試掘を含む確認調査が必要であると考えられる。
ここで、3年間にわたる調査研究のまとめとして、戦争遺跡に対する考古学的調査及び研究方法について整理してみると、今回の研究で実践してきたように、まずは戦争遺跡の分布(地名)資料を作成するために、地形の改変に際して、日常的な観察とともに、過去の体験者からの直接的の聞き取り、或いは文献資料の調査によって、その存在を予め割り出す作業が前提となろう。その上で、測量や現況実測調査を先行させた後、一部の試掘を行い、その範囲や内容を確認する必要がある。そして、本格的な調査へと進んでいくであろうが、そこでも考古学的な手法を用いた資料化を行い、個々の戦争遺跡と遺物の関係を明らかにすることが重要である。
なお、本研究の成果の一部について、平成11年6月に南風原町立南風原文化センターにて企画され「発掘される南風原陸軍病院壕群展」において一般に公開した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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