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2000 年度 研究成果報告書概要

人類定住に関するエスノ・アーケオロジー研究-多工程技術・構造物整備・空間認識理解

研究課題

研究課題/領域番号 09410106
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関東京都立大学

研究代表者

山田 昌久  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70210482)

研究分担者 澤田 秀実  東京都立大学, 人文学部, 助手 (40264577)
研究期間 (年度) 1997 – 2000
キーワード定住集落 / 水利技術 / 木材利用 / 漆 / 鍛治屋 / 木地師 / 考古学
研究概要

(1)岐阜県宮川村における調査では、8月に西忍地区を中心として「水利調査」を行った。集落設計に地形環境・湧水・沢をうまく利用し、多様な水利施設を配置しての定住生活システムが記録できた。
(2)宮川村の調査では、考古民俗館収蔵の、草木を編んで作った様々な生活用具の調査を並行して行った。目的に合わせて素材を選択し、編み方を変えた技術群が解明された。
(3)岩手県浄法寺町では、2月に「漆掻き」職人の道具形状と使用者の身体や経験との対照調査を行った。道具形状に使用者の体格や意識によって決まる部分がある事が分かった。
(4)岩手県安代町の漆器木地調査では、9月に同種製品の近似関係についての多変量解析調査を行った。素材の段階と製品の段階での類型に、場合によっては技術者間の意識差があることが明らかになった。
(5)青森県田子町の鍛冶屋の調査では、9月に道具形状を必要に応じて変形させて使う技術者の存在を記録できた。以上のような調査から、
(1)人類の空間意識とそれを活用する技術群を考えることの重要性。
(2)道具形状のその様相の把握は、従来の考古学が器物の類型化を時間軸や空間の差として議論しがちであった考古学的思考への警鐘。
といった知見を得ることができた。その成果の一部は、研究室で12月に刊行した『人類誌集報2000』に、昨年までの調査成果と合わせてすでに発表済である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山田昌久 他: "人類誌集報2000"東京都立大学人文学部考古学教室. 294 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] YAMADA Masahisa: "Reports of Human Action and Society 2000"Tokyo Metropolitan Univ.Occasional Papers of Archaeology. Number 5. 294 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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